■何度も何度も何度も

こんにちは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
友人の伊藤哲哉さんのブログがいつも面白くてためになります。情報ビジネスの先駆けのような人で、それこそ4~5年前は露出頻度も高かったようですが、今ではマイペースで、そして着実にビジネスを進展させています。それだけに、週に1~2回のブログ記事がとても密度高いです。今読んだ記事にも大いに共感。
180回目の営業で初めて興味をもった商品
あるビジネス系のメルマガを毎日楽しみで読んでいたのだけど、これまですべてのリンクを無視していた。だけど、今回のメルマガのリンクは思わずクリックしてしまった。なぜか。文章に「イルカ」が出てきたから、と言うのです。伊藤さんはダイビングをするので、イルカの文字には食いついてしまうとのこと。
私もしばしばセミナーの案内をブログやメルマガですることあります。セミナーをするからには、やはり満員でやりたいもの。ここ数年は満員率もかなり高まってきたのですが、先日のように、大失敗して開催延期にしたことも今までないことはないです。今回の敗因の最大の理由は、昨年と同じコンテンツ・案内文で軽い気持ちで告知したことだと思っています。今までの経験から見ても、初めてのコンテンツは渾身の思いで案内文を書きますので、それが参加者の皆さんにも伝わるんです。
しかし、それでも集客が思うようにいかないこともあります。ただ、開催一週間前くらいから申し込みも増えて、最終的には満員になることも多かったです。そんなとき、どうしているか。それは素直に焦っているのです。まだ満員じゃない、どうにかしなければ。その思いが行動へと移され、ブログやメルマガにも力が入り、そしてその頻度も上がります。
しかし、どんなに思いを込めて、頻度を上げても、募集したいセミナーは一つです。今回の伊藤さんのブログで紹介されていたメルマガですが、基本的に一つの商品に対して、切り口を変えながら何度も何度も告知して、その中の何かにひっかる人がいればいい。そんなスタンスでしょう。なので「効率的」かと言うと、決してそうではありません。だけど、数を打てば確実です。
私もセミナーをしたとき、参加のきっかけを聞くことがよくあります。すぐにお申込みされた人は、最初から待っていた人。一方、迷っている人はどうか。スケジュールの調整もありますが、実はブログ記事を見て決心したって人も多いです。しかも、一つのブログ記事をきっかけとして、複数名がお申込みされることも。そんな記事をかけたら万々歳なのですが、いつもいつもヒットするとは限りません。ある意味予想不能なのですが、書かないことにはヒットもありません。
結局のところ、やっぱり「数・量」なんだなあ、と思います。あるコピー塾にて、こんなワークをさせられたと知人から聞きました。それはある美容グッズを売るために、最低、100コは広告文を作成すること。美容グッズですので、男性など興味のない人もいます。だけど、売らなきゃならないことだってあるじゃないですか。コピー塾は容赦しません。書けない奴は去れ。そんなスタンスです。
実際、去った人もいるのでしょうが、それって理不尽ですかね。お金払って「塾」に来てるのだから、もっと簡単に効果のあるコピーを教えてくれるのが役割じゃないですか。そんな風に思う人もいるかもしれませんが、私はこの塾に大賛成。先生がいいコピーを教えるのは簡単でしょうが、その塾生が一人になったとき、先生と同じようにコピーが書けるでしょうか。まず書けないでしょ。なぜなら書く体力がそもそもないから。
1つの商品に対して100通りの広告文を書く。めちゃくちゃ非効率ですが、これはまさに体力づくりです。一つ二つは書けるでしょうが、100コなど気が遠くなる道のりです。だけど、似たようなことを私もやったことありますが、最後の方になると、だんだんトランスに入っていき、突然、すごいフレーズが生まれたりするもんなのです。
私のセミナーの告知で、日にちが迫ってるのになかなか集まらない。もう、焦って焦ってブログやメルマガを打つのですが、ある瞬間、すごいフレーズが生まれることがあります。それがヒット記事なのですが、そんな記事が書けるときは、完全にトランスに入っています。それがいい記事かどうかも自分で分からないこともあるのですが、申し込みが一気に増えるということはいい記事だったのでしょう。そのことで書ける感覚を覚えることができ、次への体力にもつながるのです。
さらに面白いのが、伊藤さんもご指摘の通り、インターネットの時代は広告コストが限りなくゼロってこと。もちろん自身の人件費は除きますが、個人事業の場合はそんなのも最初からありません。何か売る、何かの募集をかける際、ネットの時代は「文章」が命です。その命を他人に任せてはなりません。自分で書くのです。何度も何度も書くのです。しつこいと言われようが書くのです。そもそも、しつこいと言う人に届ける必要もありません。しつこくなかったら、その人は買ってくれるのか。決してそうじゃないでしょ。
もし夢があるのなら、人生をよりよくしたいのなら、または切羽詰まっているのなら、自分でどうにかするしかないんです。人から何言われようが関係ありません。コストがかからない以上、やらない言い訳は存在しません。とにかく、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も・・・・何度もチャレンジするのです。
この記事は私自身のために書きました。ありがとうございます。


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■広告は役に立ちません

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
セミナーの告知などしていると、しばしば頂くのが「広告出しませんか?」ってメール。それ以外にも、以前、名古屋でのセミナーを告知していたら、地元新聞社の方からいきなり電話かかってきて、いついつの広告枠が空いてるのでどうですか、なる要件。このブログをたまたま見つけてのことらしいけど、すぐにお断り。この営業努力はすごいと思いながら、後学のために広告料くらい聞いておけばよかったと反省。
私はそのような有料広告は一切出すつもりはありません。費用をケチっているから。いえいえ、効果があればバンバン出しますけど、端から効果のないことに手を出すつもりはありません。これがまさに戦略です。
大企業大手などいわゆる「強者」は多額の広告費を使って、銃弾爆撃的にマス相手の勝負すればいいのでしょうが、中小零細個人など「弱者」はそもそも扱ってる規模も小さいのだから広告費など使うは無駄。ブログ、メルマガ、SNSなど無料のツールをしつこく使い続ける方が得策です。そんな面倒なこと、大手はやりませんから。
以前、知人のセミナーの告知をお手伝いしたとき、3,000弱のメルマガに対して100件くらいの反響があり、うち20件が2万円のセミナーに申し込んだそうです。しかし、同じセミナーに対し、3万通のメルマガ広告を打ったとき、反響は0だったとのこと。私の告知には費用はかかりませんが(※)、3万通のメルマガ広告にはそれなりの費用がかかったと思います。※誰にでも無料で告知のお手伝いをするわけじゃありませんのであしからず
やっぱり戦略なんです。強者には強者の戦略がありますが、弱者には弱者の戦略がある。有料広告出しませんか的なオファーなど検討する必要なし。それよりもブログやメルマガなど、無料ツールでも地道に発信していれば、そのうち形になるもんです。弱者は楽しちゃダメなんです。
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■キャリアのVSOP

こんにちは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
Chikirinの日記」に「キャリアのVSOP」なる興味深い記事がありましたのでご紹介します。詳しくは元記事を読んで頂ければと思いますが、私の言葉でも書かせて頂きますね。
<V:20代はヴァラエティ>
20代はとにかくいろんな経験をしとけってこと。正直、20代から天命や使命など考えちゃダメ。とにかく与えられた仕事は何でもする。もちろんやりたいことが明確なら別ですよ。それしっかりすればいい。だけど、20代なんて自分の好きなことだけはできないし、無理できるのも20代の特権。上からゴミ扱いされても、40代になってゴミ扱いされるよりはよっぽどいいでしょ。20代でどんだけゴミになれるかが30代の生き方につながるんです。
その点で言えば私はどうだったか。大学卒業したら世界一周したいと思ったので、半年ほど工場でバイトして金貯めたのもいい経験でした。世界もよかったし、あと、哲学書なども割と読んだ。バイトもたくさんした。ニートもした。大学院にも行った。無駄だったけど。そして会社員になってゴミ扱いされた。私の20代はかなりヴァラエティに富んでるので満足です。
<S:30代はスペシャリティ>
「専門性」のこと。これは見つけるのがなかなか大変でした。会社辞めたのは32歳。それまでのキャリアはすべてなくなり、ゼロからスタートしましたから。だけど、そっから自分の向き不向きもわかり、やいたいことも見つかった。それがブログやセミナー講師。企業や商工会議所から呼ばれるのも、私がその道の「専門家」だと見られているから。その点においても、今は39歳ですが、よき30代だったと思っています。出足は遅れたけどね。
ただ、私の場合は20代と30代とでは、何か有機的つながりがあるのかと言うと、決してそうでもない。今やってることなど、20代のキャリアとほとんど関係ないから。それでも世界一周したり、哲学書読んだり、どん底を経験したのは、かなりつながっています。やっぱり20代大切ですね。もし今、20代ならばまだまだこれから。だけど、30代なら、40代なら、ちょっと考える必要があるかも。
<O:40代はオリジナリティ>
さあ、こっからが私にとっては未知の世界。確かにセミナーなりコーチングなり、私のオリジナルかというと決してそうではない。だけど、30代で培った専門性がなければオリジナリティも出てこない。穴を深く深く掘れ、すると勝手に広がる、、、と言われますが、こっからはまさに深堀の時期なんでしょう。
ある人に言わせると、人生は44歳で転機を迎え、人生逆転するのもその時期。それはまさにオリジナリティが開花する年齢なのかもしれません。正直、今の私はまだまだ攻めの姿勢で、どんどん出て行くしかない。なぜならオンリーワンの商品を持っているとは限らないから。だけど、オンリーワンが出てきてしまうと、それだけで営業せずとも注文が入る。40代後半で成功している人見ると、やっぱりそうだな~と感じます。
私の専門性もまだまだそこが浅いかもしれませんが、これからは掘りまくる時期。掘って掘って掘りまくる。そんな40代をスタートしたいと思います。
<P:50代はパーソナリティ>
つまりキャラですね。キャラで引きつける。この人から買いたい、この人だから頼みたい、この人と仕事したい。若くしてそんな人もいるでしょうが、こればかりは年の功が大切な場合も多い。ぶっちゃけ、コーチングやセミナーなどの、いわゆる「先生業」は若いよりもある程度、年齢がある方が有利だろうから、個人的には歳取るのがますます楽しみ。だけど、惨めな50代になる人も決して少なくないので、パーソナリティの50代を最大限に活用できるよう、今からガンガン掘りまくります。
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こんな風にキャリアを意識しながら、今の年代を生きていくのは得策ですね。


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■タイムラグを征する

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
昨日ソリティアの話しましたが、本論はここからなんです。人はなぜソリティアにハマるのか。それは「行為」と「成果」の間のタイムラグが小さいからです。つまり、開始しておよそ数分数秒で、上がろうが上がるまいが結果が出ます。そして上がったときに快感を覚えるのですが、それは「上がらない」ことが多いゆえでもあります。いつも上がるようでは、快感もありませんから。
ソリティア以外にもハマりやすいものとしては、パチンコなどギャンブル、ソーシャルゲーム、酒、たばこ、もしかしたらFacebookなどもそうかもしれません。
パチンコの場合は台に座って数分で結果が出ます。ソーシャルゲームも同様。酒も飲んだらすぐに気持ちよくなりますし、たばこやドラッグも同様でしょう。Facebookなどは投稿した後に付く「いいね」が快感になります。これがもし、パチンコならば台に座って一週間経たなければ勝ったか負けたか分からないようではハマらない。その他も同様。
すべてはタイムラグなのです。では、一般に達成の難しいことって何があるでしょうか。例えばビジネスがそうです。ダイエットもそうです。ゼロから何かの事業を始めたところで、すぐに結果がでるものではありません。しっかりやって3ヶ月から半年は頑張る必要があります。それがもし、数日とか数時間やってすぐに収入が発生するようなものなら、誰だって成功します。しかし実際はそうじゃない。だからこそ、「この方法を試すと翌日からガッポガッポ」なんてキャッチに騙されるのです。
ダイエットなども、確実にやせるにはやっぱり数ヶ月はかかります。だけどできればすぐやせたい。だからこそダイエットサプリなどが流行るのです。以前、浣腸ダイエットなんてものが話題になりましたが、それで体重が減るのは当たり前です。腸内の老廃物が一気になくなるのですから。だけどそれは実際に体重が減ったのでは決してありません。体重計の上でのまやかしのようなもので、そんなダイエットが定着するはずもありません。
やっぱりタイムラグなのです。タイムラグを征する人が成功を征する。このことを知っていれば、方向はわかりますよね。一つはタイムラグがあるのを極当たり前として受け入れること。ビジネスならば最低半年はかかると覚悟の上で毎日じっくり取り組むこと。逆に言えば、半年で成果が出るようなもの、人生レベルで見るとほんの短期間です。
もう一つは、成果に向けたプロセスにおいて、タイムラグそのものを短くすること。つまり短期目標の設定です。それは例えば「○×行動計画」のようなものでもいい。行動項目が5つであれば、一つ一つをやったら「○」を付けるだけ。5つパーフェクトでやれば○が5つ付いて成果100%です。ソリティアのような派手な演出があるわけじゃないですが、それでもやらないよりはマシです。実際、私もやっていますが、一つやるごとに
○を付けるのはささやかな快感になっています。その連続によって、気が付けば・・・結果が実っているかもしれません。
もう一度言いますが、タイムラグを征することで、目標達成もかなり身近なものに感じられるはずです。


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■ソリティアで運試し

こんばんは、石田久二です。


パソコンのデフォルト設定に「ソリティア」ってトランプゲームがありますが、あれはかなりハマってしまいます。今から10年以上前のことですが、ニートから脱出して、何とかアルバイトを始めたときのこと。ある程度お金ができてから真っ先に買ったのがパソコンでした。しかし当時はダイヤルアップで月に10時間しかネットにつながらず(それ以上つないだら高額請求がくるため)、それでいて時間も持て余していたので、ソリティアばかりしていました。


そのときの私の心境を告白すると、運試しのようなもの。ソリティアで上がると幸せになれる、上がらなければ不幸、、、とは言いませんが、上がるまでひたすらやって勝ち星を増やす。何の特にもなりませんが、そうやって心を慰めていました。


ある日、会社の面接に行くことになりました。スーツに着替え、後は出るだけ。ちょっと時間があったので、そのときも運試しでソリティアです。上がれば就職できる、上がらなかったらできない。簡単に上がると思いきや、なかなか上手く行きません。そうしているうちに時間が過ぎてしまい、なんとバスに乗り遅れてしまいます。仕方ないので車で行くしかない。でも、ソリティアが上がるまで家を出られません。


もうあきらめて家を出ようにも、上がらなければ就職できない気がする。もうダメだ、限界だ、と思ったとき、パラパラと上がることができました。車で行こうにもしっかり場所を調べた訳じゃない。だけど、地図を片手にとにかく行くしかない。万一遅れたところで「ソリティアやってて遅れました」とは言えない。焦っていると、ますますわかんなくなる。


不慣れな地域だったので、いつの間にか道に迷い、自分がどこにいるのかわからなくなる。今ならiPhoneでちょちょっと調べられるのですが、当時は今いる場所の名称を見つけ、地図の目次から割り出すしかない。だけど、そのときはそんな余裕もなく、ああ、絶望だ、、、と思った瞬間、目の前に訪問先の会社がありました。


急い駐車場に車を止め、約束の時間のちょうど5分前に到着しました。結論から言うと、その会社でアルバイトすることでき、翌年度から契約社員となり4年勤めました。


つまり、あのソリティアの運試しは見事に正しかったわけです。それからも何度かソリティアで運試しはしたと思うのですが、キリがないので削除しました。ですので、今、私のパソコン内にはソリティアはありません。と同時にソリティアで運試しする必要もなくなったことに、ちょっと感慨深く思っています。


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