■「する」と「してみる」

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。


いろんな人と話をしていて、しばしば気になる言い回しがあります。それは、


「~みる」


なる言葉。


「早起きしてみる」
「瞑想してみる」
「一日一時間は勉強してみる」
「頑張って筋トレしてみる」
「好きな人に思いを伝えてみる」
「毎日掃除してみる」


などなど。そのような語尾を聞いたとき、間違いなく「あ、この人はしないな」と判断してしまいます。日常会話ならそれでスルーしますが、コーチングでは念のため聞いてみます。


「『早起きしてみる』と『早起きする』とはどう違うのですか?」


わかってて聞くのですが、話している本人は「みる」という言葉を使っていることに無自覚な場合が多いです。


昔、市町村が議会や国に提出する報告書を作成する業務をしていたのですが、例えば住民向けの計画書などには、ちょっとした文言に市町村や担当課のスタンスが良く出ていました。
例えば、


「生活道路を整備する」
「生活道路を整備していく」
「生活道路の整備に向けて推進していく」
「生活道路の整備を検討する」


など。コンサルの方である程度の文章を書いておくのですが、「する」と書いてあるものについて、特定のものを除いてすべて「していく」に訂正するように言われたことがありますし、また、議会からの指示で「していく」とか「検討する」を使うなと言われ、すべて「する」に形だけ訂正したこともあります。


言うまでもなく最も意思がハッキリしているのが「する」であり、それ以外は「しない」ことを前提にとりあえず書いただけの文言でしかありません。これは個人の目標達成でも同じ。行動計画などを自分で作ったとき、「~してみる」なんて文言は何の意味もありません。


簡単な気持ちで「ちょっとやってみます」と日常に言うことは多いですが、それもまた本来は何の意味もありません。実行することへの無意識的ストレスをやわらげるだけのことで、それでは進歩はないでしょう。もしも本当に目標達成に向けて進みたいのであれば、「~してみる」なる文言をすべて排除する必要があります。


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