個人的に思い出深い一冊。
私がまだ会社員時代、何かを求めて参加した異業種交流会で講演されたのが著書の武沢氏であった。本書はその時に受け取ったもので、著者のサイン入りである。
自己啓発はおろかビジネス書の類の存在さえ知らない時に読んだ本だけに、衝撃を受けた。
私は本書及びその講演会をきっかけに「目標」を立てるということを知り、その一年後には会社を辞めていた。
サブタイトルは「勝てる自分をつくる7つの法則」とあり、文字通り「自分株式会社」として「自分」を高めていくことに主眼が置かれる。
その7つとは「立志」「知己」「立案」「習慣」「実施」「遂行」「反省」とある。どの章も著者らしい力強さが感じられるが、単なる精神論に留まらず、「自分」をマネージメントするために、緻密に様々な工夫が凝らされている。
とりわけ私がすぐに取り組んだのが「知己」における「偉大ゾーン」の抽出である。
「偉大ゾーン」とは「好き」「得意」「利益」が重なる部分であり、多くの仕事の優先順位を付ける際、まずは「偉大ゾーン」を知っていれば、迷うことが少なくなる。
そのまさしく「偉大ゾーン」が成り立つところに本業を置くことが、成功の秘訣となる。
本書は武沢氏のその時点における集大成のようで、枝葉末節に渡って様々な成功ノウハウが紹介されている。
私が武沢氏を知ったのは、たまたま購読していたメルマガ「頑張れ社長!」からによる。
元々はオフラインでの経営コンサルタントをやっていたのだが、ある時、書き始めたメルマガが思いの他の反響で、そこからメルマガに傾斜したマーケティング、コンサルティングを行うようになった。
今でこそオンラインでのソリューション戦略は常識であるが、武沢氏はその走りであると言えよう。
そして今でも毎日届くメルマガは非常にためになり励みになる。
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