■足の裏で呼吸する

こんにちは、行動強化コンサルタントの石田久二です。


たまにはちょっと奇妙な話をしたいと思いますが、私たちは通常、鼻や口で空気を吸って、肺を循環させてそれを吐くことを「呼吸」と呼んでいます。しかし、滝行をやって実感するのは、実は「呼吸」の範囲はもっと広いのではないかと言うこと。


今の季節は水も優しいのでそうでもないですが、真冬は痛いとか冷たいよりもまず、「呼吸」ができなくなります。それは水の冷たさに対して、急激に身体が収縮することで、呼吸器をふさいでしまっているのだと感じています。逆に言うと、それだけ急激な変化は身体によくないので、早く滝から出ろとの無意識の合図なのかもしれません。


そんなとき、とにかく空気をたくさん吸って、ゆっくりと吐くこと。これを繰り返すことで、冷たさが身体に馴染み、呼吸も楽になってきます。しかし、苦しいのは単に呼吸器が塞がれているからとは限らないとも感じます。つまり、「皮膚呼吸」なる言葉ある通り、私たちは普段、全身で呼吸をしていると考えられます。実際、金粉を身体全体に塗りたくるパフォーマンスがありますが、それは金粉が皮膚を覆い皮膚呼吸ができなくなるため、あまり長くはできないと言われます。


その意味で言うと、真冬の滝で苦しいのは、皮膚の収縮による皮膚呼吸の困難さによるものかもしれません。ただ、その延長上で考えると、私はしばしば変わった呼吸法を実践することがあります。それは「足の裏」で呼吸をすること。鼻や口で酸素を吸うかのごとく、足の裏からも空気を吸い取るのです。もちろんこれはイメージだけのことですが、それがなかなかに効くのです。なんだか身体がむずむずしてくるのですが、明らかに何らかのエネルギーが入ってきます。


このエネルギーの正体はおそらく「気」と呼ばれるのでしょうが、イメージで「気」をコントロールすることの効果がどれほど強いかを、しばしば滝などの過酷な場で実感することがあります。しかし、それは滝ではなく、今この場でもできること。身体がむずむずしてきたら、何らかの効果があると考えていいでしょう。そしてその効果は、極めて身体に良いもののようです。


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