■稼ぎのネタ探し

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
以前、「満月に通帳をかざすとお金が貯まる」なる話を聞いて、せっせと実践したことがありました。この話は2004年頃からまずはミクシイを通じて拡散し、そして女性誌を始め、様々なメディアが取り上げるようになりました。そのテーマで講演やセミナーをする人まで出てきました。
普通に考えるとおかしな話なんですが、なぜ、この話がここまで広がるに至ったのか。最近ではその方に関心があります。そもそも人はなぜ情報を「拡散」したがるのか。その根底にあるのは、おそらくは人が持つ生得的な「善意」ではないかと思います。その「善意」は「人の役に立ちたい」なる「利己心」の裏返しではあるのですが、さらにその根っこにあるのは、「承認欲求」なのでしょう。
「満月通帳」の効果はさておき、とりあえずその話を拡散すると、直接「ありがとう」と言われることもあれば、そうでなくとも自分経由でさらに拡散してくれる人もいる。拡散されるということは、自分の発言(拡散)したことを承認してくれた証となるし、そのことで何とも言えない満足感を得られます。
似たような話に「昆布を食べると甲状腺ガンになりにくくなる」と言った、震災後のデマ拡散がありました、これもあっという間に広がりました。これもまた単なる自己承認欲求に過ぎないと思って見ていました。
この誰にでもある「自己承認欲求」を上手く利用したのがまさにフェイスブックでしょう。これはマーケティング的視点から言えば、誰かを「いいね」と承認することで、自分のリンクを貼ることができるシステム。また「いいね」をされた方は、それが快感になって、またまた「いいね」を押してもらえるような記事を書こうと頑張るわけです。もちろん「いいね」を押してくれた相手を訪れて、それが雲の写真であったとしても「いいね」を押して相互に承認し合う。雲の写真がよほど好きならともかく、そんなに「いいね」を押すほど感動してるわけじゃない。
フェイスブックはこうやって「いいね」の循環により、人々を「依存症」にし、そして爆発的な躍進を遂げたわけです。グリーにしてもモバゲーにしても、結局、儲かるのは依存商品なのかもしれません。先進国では衣食住がほとんど満たされているので、そのような生活必需品を今から販売したところで勝てるはずはない。そうなると、やっぱり人を「依存」させる仕組みで儲けるのが一番です。麻薬のように依存させてしまえば、人はなくてもそこにお金を払うものですから。
私自身もおそらく大なり小なりネット依存症ではあると思いますが、それを自覚することで、どっかで理性を働かせる必要があります。フェイスブックを開いた。つい「いいね」を押してしまった。そこで、なぜ押したのかを考える。また、たくさんの「いいね」がついた記事はなぜか考える。
と言うことは、フェイスブック上には無数のテストマーケティングネタがあることがわかります。「満月通帳」などは今さらですが、それでも元はミクシイで広がったネタ。これらに匹敵するようなネタを日々考えることは、もしかしたらコピーライティングの能力向上にすごく役立つのではと思います。平たく言うと、今のフェイスブックには「稼ぎ」のネタがゴロゴロ転がっていることになります。


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