■世界は引きこもりを待っている

こんにちは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
最近、これからの日本を支えるのは「引きこもり連中だ」なる意見を聞きました。つまり、今は「価値観」の転換期に来ており、これまでの日本社会の価値観に適応しなかった「引きこもり連中」こそが、新たな価値観を支える主軸になるという見解です。
実際そうかもしれません。引きこもり連中は能力が低くて引きこもっているのではなく、単に社会と価値観が合わないから出てこないだけ。今頃、新時代に向けてゆっくりと冬眠しており、一気に発芽するのを虎視眈々と伺っているのでしょうか。
ただし、間違っちゃいけないのは、引きこもりの中から新たな時代の主軸が出てくる可能性があるということで、引きこもっていると誰もが新たな主軸になるというわけじゃありません。なので、かなりの割合は引きこもりは引きこもりなのです。
ところで、芸能界での引きこもり代表と言えば、なんと言っても千原ジュニア。彼は小学生の頃から「あのこと遊んだからアカン」と言われる存在で、どこかおかしかったようです。つまりは、物心付いたときから社会不適合者で、中学生になっても変な問題ばかり起こして、いつのまにか自主的に引きこもりになったそうです。そんな期間が数年も続いたところ、兄のセイジが吉本の養成所(NSC)に入り、そこでジュニアも誘われます。何となくネタを作らされ、それを披露したところバカウケ。ジュニアが発芽した瞬間です。そして今、まさにジュニアの時代です。
芸能人ではもう一人、有吉弘行も忘れてはなりません。彼は元々は明るい存在だったのでしょうが、時代の悪戯か、猿岩石のユーラシア横断でブレイク。歌もヒットし時代の寵児となりました。しかし、消えるのもあっという間。猿岩石はすっかり「あの人は今」となってしまいます。
その数年後、まさに「あの人は今」的に登場したと思ったら、あれよあれよと再ブレイクし、有吉は今や日本で最もテレビで見る芸能人となってしまいました。そしてもはや、ブラウン管から消えることはないであろう安定感を有し、まさに有吉の時代となっています。有吉も発芽して花を咲かせました。
これは芸能界に限ったことではなく、ビジネス界その他一般社会においても、今の引きこもりがそろそろ発芽してくるのでしょう。今、引きこもっている人がすべてジュニアや有吉のようにはなりませんが、どうせならとことん引きこもって欲しいと思います。そして力をためるのです。ジャズのスタンダードに「世界は日の出を待っている」という曲がありますが、今まさに、「世界は引きこもりを待っています」です。
そんなわけで、頑張れ引きこもり。君たちの発芽を待ってます。


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