■過小評価された成功法則

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
世の中には幾多の成功法則がありますが、唯一確実で、100%の再現性ある法則は存在するのでしょうか。心理学者のリチャード・ワイズマン博士は世の中の成功法則について、心理学的な、つまり学術的な立場から検証しています。それは「その科学が成功を決める」という著書に詳しいのですが、本書では世に流布する成功法則にメスを入れ、確実な法則を抽出しています。
その科学が成功を決める/リチャード・ワイズマン

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もっとも、既存の成功法則を批判しながら、我が法則が正しいなどの論調は珍しくなく、本書も類書に屋上屋を重ねただけと言えなくもないですが、その手法としてできる限り主観や個人的な経験則を挟まないところに面白さがありました。
詳しくは本書に譲りたいと思いますが、ワイズマン博士は様々な実験結果を元に抽出した成功の秘訣として「書くこと」を主張しています。マイナスイメージから解放されようと、頭の中でポジティブになろうと努力してもかえってマイナスにとりつかれます。プラスの言葉を口に出したところで、それでは長期的に幸福感を維持することはできません。
私流の言い方に直すと、思考や言葉は「右脳」に働きかける行いであり、その「右脳」が元々ネガティブならば、にわかなプラス思考は元のネガティブに打ち消されるどころか、ますますネガティブを助長してしまいます。そこで重要なのは「左脳」の力。つまり、書くことです。
本書によると、一週間に5日だけ、次のようなテーマで「日記」を書くと、気持ちは幸福感に包まれ、さらにその効果は数ヶ月は続くと言われます。

月曜日:感謝する
火曜日:幸せな時間を思い出す
水曜日:夢の将来
木曜日:親愛なる・・・
金曜日:思い出す

詳細は本書に譲りますが、私は特に重要な項目として「月曜日:感謝する」があると考えます。つまりその日に「感謝」したことを「書く」だけ。頭や言葉で「感謝」しようとも、元々そう思えなければ打ち消されるのは容易。しかし、書いたことは消えません。そこが重要なのです。
ようは、平たく言えば「感謝日記を付ける」ことになるのでしょうか。実はこの効果は私自身も確認済みで、めちゃくちゃ高い威力を発揮するのですが、意外と過小評価されていると感じます。以前、100日間、「感謝日記」を付けてみたのですが、それが唯一の原因ではないにせよ、人生が劇的に変わったのを覚えています。感謝日記はちょっと過小評価され過ぎじゃないでしょうか。


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