■結界の作法

おはようございます、行動強化コンサルタントの石田久二です。
昨日、一週間の滝行を満行したのですが、その時、滝行の導師に一つ注意を受けました。滝に入る際、必ず「作法」を行って入るのですが、一番最初にするのが結界を張ること。今から滝に入るのに、様々な浮遊物(いわゆる霊など)が近寄ってこれなくする作法です。
結界を張る上で、最も使用するのが「塩」です。場を浄化するのに「盛り塩」をしたり、相撲を取る前に塩をまくのもそうです。招かざる客を厄介払いする時も塩をまくことがあります。私の知り合いの営業マンで、断られた後、塩までまかれたって人がいましたが、同情したくなるものの、疫病神のような雰囲気で訪問するとそんなこともあるでしょう。
滝に入る前も塩をまきます。そして滝の前で柏手を7回打ちます。柏手(かしわで)とは一回にパチパチと二回拍手すること。滝に入る前は、左から右へと、パチパチ、パチパチ、パチパチ、パチパチ、パチパチ、パチパチ、パチパチと手を鳴らします。
しかし、今までの習性なのか、一番右まで行った後、そのまま中央に手を戻してしまっていました。ここでは右まで行った後、その場で手をほどくべきだったのです。これには理由があります。柏手を打つことで、神様(仏様)に目覚めて頂くわけですが、左から右へと柏手を打つのは、扉を開くのと同じことだそうです。最後まで開いて手をほどかずに中央に持ってくると、扉を閉めることになるそうです。
塩をまくときも同じ。左から右へとまくのが一般的ですが、手に余った塩をそのまま右から左へまきなおす人がいますが、これも同様、扉を開けて良からぬものを招き入れることになるそうです。
どんなことでも「作法」は師匠・導師の言うことが絶対です。そこには理屈はありません。私がやっている滝行も、きちんとした僧籍を持つ天台修験の導師の元で行っています。つまり密教です。密教の基本は口伝。ですので、本来はブログなどに書くべきじゃないと思うのですが、この辺りは一般的な話でもあるのでよしとされましょう。ただし、本当に大切なことはこっそりと伝えられるものであり、それはいかなる人にも他言は禁じられます。ブログにも書きません。
私はあくまで在家であり、その意味で素人です。ですが、やるからにはきちんとしたルールの元でやることが大切。その意味では、導師の言葉は絶対であり、素直に従うことが何よりも大切なのです。でも、これはどんな世界でも同じですよね。まずは師匠の言うことを忠実に守る。守破離の「守」です。滝行に関しては、私はまだまだ「守」の段階ですね。


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