■スピーチの極意

こんにちは、石田久二です。
昨日、ビジネス系の集まりで「10分」のプレゼンテーションを見て頂く機会がありました。そこでスピーチに対する批評を頂くのですが、一線で活躍するビジネスマンだけに、極めて辛口であり、かつ的確な助言を頂くことができました。
私自身、いろんな場所で、いろんな対象者に向けてセミナーや講演をすることも多く、スピーチすることは決して不得手ではないと思っています。しかし今回の「10分」のスピーチは最初から緊張して手が震えてしまいました。
そこでこんな言葉を思い出しました。ウィルソン第28代アメリカ大統領の言葉。

「もし私が10分のスピーチをするなら1週間の準備が必要だ。15分なら3日、30分なら2日、しかし1時間のスピーチならもう準備が出来ている」

確かに一時間もあれば、何の準備もなくしゃべれると思います。しかし「10分」と制限されると、かなり難しい。まず時間に急かされ早口になる、抑揚・メリハリがなくなる、聞き手に配慮する視点が抜ける、そしてストーリーが破たんする。まさにそうでした。
ですので、ウィルソン元大統領が言うように、時間が短くなればなるほど事前の準備を長くとることが大切。10分なら10分の原稿を作り、内容を練り、実際にしゃべる練習をし、さらに練り、練習し、最後は無意識で10分ちょうどに終わるまで高めていく。なるほど、一週間は絶対に必要です。
ただ、実際の場面では、いきなり一時間のスピーチを求められることはまずなく、10分でも長いくらいです。自己紹介、自己PR、簡単なスピーチを求められる時は、長くて5分、平均2~3分、短くて30秒、さらにはCMタイムの15秒の場合もあります。
と言うことは、例えば「自己PR」などは内容も決まっているのだから、10分の原稿からスタートし、5分、2分、30秒、15秒のバージョンを用意し、いつでも出せるよう練習しておく必要があります。もし30秒で完璧に相手の心をとらえるスピーチができれば、その人は一時間の講演もできるだろうと評価することでしょう。
短いスピーチほど準備は万端に。改めてスピーチの勉強と練習をし直そうと思います。


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