■願望を語ってはいけない

おはようございます、石田久二です。ただ今、名古屋バスターミナルでiPhoneから更新しています。今から大阪に戻りますが、ちょっと寝不足なので車内でしっかり寝ようと思います。


ところで、昨日の名古屋セミナーは、いつもの通り「願望実現」がテーマ。基本的に願望は口に出した方が実現しやすいです。願望を言うべきか否かと問われたら、私は言うべきと答えます。


ただし、時として、口に出さない方がいい場合もあるので、そのことについて書きたいと思います。


願望を言わない方がいいケースとは。それは、

「願望を言うこと自体が目的化しているケース」

です。それは「宣言を伴わない願望」と言えるでしょうか。学生時代などよく話を聞きました。とりあえず会社入って起業するつもり。卒業までにベンチャーを立ち上げたい。昔から英語の先生になるのが夢だった(ちなみに大学には英語科はなし)。学生の間に古典を百冊読みたい。などなど。


ま、無気力に生きるよりはナンボかましですが、この人たちはたいてい「夢を語ってる自分に酔うのが好き」なだけ。はなから動く気もなし。動いてしまうと語れなくなりますから。


同じようなことが恋愛にも見られます。ある人を好きになった。だけど告白する勇気はない。とりあえず友達に相談しよう。そこで友達は背中を押すようなことをたくさん言ってくれます。だけど、、、


この場合も結局、恋愛そのものについて語るのが好きなだけ。もんもんトキメキ、私の彼論。語りたい、聞いて欲しい。


おそらく、これでは恋愛が発展する可能性は極めて低いでしょう。もし、なんらかのアクションを起こしてしまうと、この「語る楽しさ」が失われてしまうから。恋愛がしたいのではなく、恋愛について語るのが好きなだけ。


もちろんそれはそれで立派な楽しみ。いい肴になる。だけどもし、本当に恋愛を進めたいのであれば話は別。語ることで気持ちを完結してはなりません。本当に進めたいのであればむしろ黙っているべき。


語りたい、語りたい、このエネルギーが行動のモチベーションになるのです。一生、恋愛を語るだけでいたいならそれでいいけど、恋愛そのものを楽しみたいのであれば、語るのをグッと我慢してアクションに移して欲しい。


願望実現も同じ。願望の明確化は大切だけど、願望を語ることで満足してはダメ。それはエネルギーの垂れ流し。語りたい気持ちをグッと我慢する。実現してから、成就してから思いっきり語ればいい。


有限実であれ、不言実行であれ、「実行」が伴わなければただのアミューズメントですから。

※もちろんコーチングやセミナーでは大いに語るべき。なぜなら、その場合の語ることは、「実行」に対する宣言(コミットメント)になるのだから。


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