■セミナー講師で失敗する方法1

おはようございます、石田久二です。
2007年に「セミナー」とやらを始めて4年が過ぎました。おかげさまで参加者も、そして参加費も増え、なんとか続けさせて頂いてます。そして最近は企業や商工会議所、団体などから呼ばれることも増えてきました。
一方で、私の周りにもセミナーをする人が増えているのですが、必ずしも皆が皆、順調というわけではないみたいです。実はセミナーを始めて、一番上手くいくのは「初回」である人が大半。それで手ごたえを感じて、二回目、三回目と開催してみるのですが、回を重ねるたびに参加者が減り、そして参加者を増やすために値段を下げ、そのままクローズに向かう人が少なくないようです。
まず、ここに間違いあります。セミナーに限らず、サービスを提供する上での最低限の約束があり、それは「値段を下げない」こと。確かに参加者が減るのは恐怖です。ですので、参加者を増やす努力をすることは大切。だけど、そのための方法として、値段を下げることは絶対にやってはいけません。もちろんイベント的に単発で下げることはあっても、主要サービスの値段を下げるのだけはご法度。
セミナーにとって大切なのは、「参加者数」ではなく「利益」であることを忘れてはなりません。私の経験をお話しすると、私も最初のセミナーは思った以上の成果をおさめ、次々と開催を企画していたのですが、実のところそのままで上手く行ったのは一年が限度でした。
実際、徐々に目減りしていき、半年ほど一度ストップして再開してみたのですが、思ったようには集まらず、最初の半分程度にまで下がっていました。その後も試行錯誤しながら、なんとか続けていたのですが、ある時期、思い切ってみることにしました。
それは「値段を倍にする」ということ。普通なら参加者を増やすために、値段を下げるところですが、私はこの逆をやってみたのです。するとどういうことか、大阪と東京で開催したところ、いずれも定員オーバーとなり、当然、収益も4倍近くになりました。
それからも徐々に値段を上げて行き、なんとかセミナー講師として安定化するようになりました。そうなると、いろんな団体から主催して頂くことも増え、セミナー講師としての基盤がますます強くなるのを実感しています。
もしもプロとしてセミナーをしたいのであれば、決して値段を下げてはなりません。もう一つ言うなら、確かに「初回」は成功しやすいのです。初回と言うだけで、いろんな人から応援してもらえることも多いのだから。だけど、二回目以降は自力でやる。人の応援ばかりあてにしては軌道には乗りません。
やってみてわかりましたが、セミナー業もそんなに楽ではありません。やっぱり何があきらめず、妥協せず、地道にコツコツ続けることが大切なのです。


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