■新たな「ときめき」へ

こんばんは、石田久二です。


「もしドラ」でダブルミリオンを飛ばした岩崎夏海さんのブログが熱いです。


ハックルベリーに会いに行く
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎 夏海

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最近のエントリーでは卑屈なまでの自己承認欲求をまき散らしたためか、それが炎上・拡散し、多い時で一日12万アクセスを記録したそうですが、早々と種明かししたのはどのような意図だったのか。

ベストセラー作家だけど質問があるよ?←炎上記事

日本の異能 岩崎夏海氏「ベストセラー作家から炎上ブロガーへ。転落+復讐こそ作家の歩むべき道」←種明かし記事

それはともかく、今日、取り上げたいエントリーはこちら。

一発屋はなぜ生まれるのか?

「一発屋」のプロセスと、そこからの脱却方法が提示されてあります。ここでは「テツ&トモ」を例に出して次のように説明しています。
1.「なんでだろう」がたまたまヒット
2.飽きられ始めた時、「どどんまい」という新ネタを投入
3.それはヒットしない
4.最初のネタに戻る


これはレイザーラモンHGでも、畑陽区でも、小島よしおにもそのまま当てはまります。そう言えば、先日「ランナウェイ」なるドラマを見ていたら、畑陽区がギター侍で出てきてました。久々に見ると、あれはあれで面白いと思ったけど、わざわざチャンネル合わせてまで見る必要もないでしょう。

そして一発屋から脱却するには、その逆のことをすればいいと言います。
1.ヒットしたネタはいち早く見限る
2.新ネタは軽く、かつ連続して投入する
3.当たるか当たらないかではなく、別の評価軸を狙うようにする
4.ヒットしたネタを二度とくり返さない


ここで重要なことは「見限る」ことと「くり返さない」こと。つまり「捨てる」のです。これを読んで、私も思い当たることがありました。


2005年に会社を辞めて収入がない時、今思うと奇蹟としか言いようがないのですが、ある物販を始めて2年ほどヒットしました。この話は一時期まで伏せていたのですが、最近、講演などでも言うようにしています。


2005年末から2007年末くらいまでの2年間、ほぼその物販だけで、サラリーマン時代の2倍近くの収入を稼いでいました。しかも、ほとんど何もしてないのに、勝手に注文が入って売れる状態。そんなのが2年続いたのです。しかし、内心はその状態に居心地の悪さを感じていました。


なぜならその物販が永遠に続くとは思ってなかったから。単に運がよかったからそのような巡り合わせに出会えたものの、自分の実力は何もなかったのです。そしてもう一つの居心地の悪さの理由は、その物販をすることに、徐々に「ときめき」を覚えなくなったこと。


確かに注文が入ると嬉しいのですが、自分自身の成長感も充実感もありませんでした。そして儲かれば儲かるほど、その物販に依存しつつある自分を見るめるようになっていたのです。どうにかして、この状態を脱し、自分の力で稼げるようにならなければ、、、といろいろ探し求めている時に出会ったのがセミナー業です。


2007年6月の東京が初めてのセミナーでしたが、最初からある程度上手くいき、おぼろげながら手ごたえをつかみます。それと同時に、新たな「ときめき」を感じていることに気が付いたのです。ですが、それだけではやっていけないので、物販も同時進行で続けてはいました。


そしてその秋に結婚。自分だけの生活ではなくなったのですが、物販への「ときめき」は失われるばかりで、いよいよ決心することになるのですが、最初は妻からも不安がられました。ある程度の収入はあるのに、それを捨てて大丈夫なのか、と。


でも、その物販に関わるいろいろな煩わしさもあったので、翌年には潔く撤退することにしました。つまり「ヒットしていたネタを半ばにして捨てた」のです。しかし、その後はセミナー業も拡大し、企業などから呼ばれることもあり、そして本の出版も果たすなど、新たな「ときめき」は見事に次のステージへと誘ってくれたのです。そしてもう二度とその物販をすることはないでしょう。


一発屋のお笑いタレントが、その後も芸能界で生き残るには、まだ賞味期限があるうちにそれを捨てること。ネタの賞味期限がなくなることと、芸能人としての賞味期限がなくなることは、ほとんどイコール。


これはビジネスマンでも同じ。何かの出会い頭に偶然ヒットしたとしても、それに安住しようとすればするほど賞味期限が迫っていることを自覚するべき。もしもそのヒット作に「ときめき」を感じなくなったのであれば、勇気を出して捨てることが大事。その意味で、私はあの時、よくぞ捨てられたものだと自分を褒めてあげたい気分です。


近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」が大ヒットしていますが、この本のキーワードがまさに「ときめき」。片付け本としては、すでにマーケットが成熟していたのですが、ここに新たなキーワードを持ちこむことで市場優位に立つことができた。

人生がときめく片づけの魔法/近藤 麻理恵

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部屋の片づけだけでなく、ビジネスや人生においても「ときめき」を導入するのはアリかと思います。ただ、パートナーにときめかなくなるのは、生物学的な必然だと思うので、そこは安易に「ときめかないから替えます」と言わずに、「ときめき」を持続させる工夫は必要かなと思いますが。



<○×計画30>3/7(×早起き、お菓子、執筆)
<愛>雨で「みかん狩り」は中止になりましたが、それまで準備をしっかりさせて頂きました
<感謝>保育園の「みかん狩り」が中心になったのは残念ですが、園児のことを思う気持ちに気づくことができました


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