寝かさない話し方

こんばんは、石田久二です。
東京セミナーが終わってから、こちらはすっかり滞りがち。まだ大阪もあることですし、ガンガン行きたいと思います。
ところで、私、自慢じゃないですが、今までセミナーや講演会にて、参加者を寝かしたことがほとんどありません。少なくとも、私の目につく範囲で寝ている人を見たことがありません。それは講師業としては、すごく評価されていいと自分で思っています(笑)
ただ、それにはそれなりの「理由」がしっかりあります。声が響くから、声が大きいから。そんな理由ではありません。話が面白いから。そうであれば嬉しいのですが、それだけとも言えません。答えは、
「相手を寝かさない話し方をしているから」
です。答えになってませんかね。このメカニズムを簡単に説明すると、つまり相手の「脳」に「空白」を作る話し方をしているのです。
例えば、、、
「私の知り合いに、とても話を聞くのが上手な男がいて、そのせいかルックスはイマイチだけど、女性からすごくもてるんです」
とは話さずに、
「私の知り合いにルックスはイマイチだけど、女性からすごくもてる男がいるのです」
と切り出した方が、相手はより積極的に耳を傾けてくれます。
「ルックスイマイチだけどもてる」→「なぜだ?」
との回路が生まれ、この「なぜだ?」こそが「空白」なのです。脳は「空白」ができるとそれを埋めようとするため、埋まるまで寝てなどいられないのです。
それ以外にも、、、
「繰り返しとインパクトによって潜在意識にインプットされるのです」
ではなく、
「潜在意識にインプットするには、二通りのやり方しかありません」
と言って、「2」という数字を強調しながら、二本の指を立てると、それだけで相手はより積極的に耳を傾けようとします。
そのような話法を繰り返すと、聞き手の方も集中力が持続して、記憶に残りやすいプレゼンテーションができるわけです。


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寝かさない話し方 への2件のフィードバック

  1. エイン のコメント:

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    こういった、「寝かさない話し方」などの工夫といったものは、講師する側の、ある意味、努力義務の範疇のように、この記事を読んで感じました。
    例え、自らの意思で、お金を払って学びに来たとしても、講師の方の話し方や教え方一つで、楽しくも学べ、眠くもなる、と思います。
    聞く側は、自分の意思で来たからには、既に学ぶ意思があるはずですから、それが眠くなるとしたら、寝不足などでない限り、講師側の、伝え方の工夫などをする努力、そして、もしかしたら、情熱も不足しているのではないか、と感じました。
    Qさんの、そういった細やかな、伝える工夫や配慮も、情熱があってこそ、のように思いました。

  2. 石田久二 のコメント:

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    >エインさん
    私の場合は、先に理屈があったのではなく、徹底的なモデリングから入ったもんです。ちなみに、企業研修会専門の講師は眠くなる人が少なくないようですね。

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