なぜ、のび太は勝ち組になれたのか?

のび太と言うと、日本を代表する「ダメ人間」として、その手の代名詞ともなっています。とにかく、勉強もダメ、スポーツもダメ、ルックスもダメ。そんな三拍子そろったダメ人間が、青年期になるとどうでしょう。
・しずかちゃんという美人の奥さんをもらっている(やりまくっている)
・立派な高層マンションに住んでいる(そこでやりまくっている)
・ノビスケという子どもをきちんと養育している(つまりやりまくっている)
もう、これだけでも十分な「勝ち組」でしょう。同じ21世紀の今を考えると(のび太の青年期が描かれている時代は21世紀初頭)。
ではなぜに、あれほどのダメ人間だったのび太がここまでの「勝ち組」になれたのか。ドラえもんのおかげか。確かにそれもあるかもしれません。でも、それ以前、のび太にはそもそもの「勝ち組」になれる資質があったことが物語上から読み取れます。
幸せになれない人の共通点」のエントリーでも書いた通り、幸せになれない人は、まず例外なく「他人の幸せを素直に喜べない」という共通点があります。
逆に言うと、幸せになれる人は「他人の幸せを素直に喜べる」という共通点があるのです。その点から言えば、有名な「のび太の結婚前野」の話の中で、いみじくも新婦の父上が次のように述べています。

「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。」

$「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ
しずかちゃんのパパがいつどこでそのように評価するきっかけになったのかはわかりませんが、とにかくも、のび太という少年には「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる」という資質があるわけです。
これが「のび太=勝ち組」説の根拠となるエピソードです。


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