執着を手放すと幸せになれる

精神世界系の成功法則の中に「執着を手放すと幸せになれる」というものがあります。お金持ちになりたければ、お金持ちになりたいという執着を手放す。恋人が欲しければ、恋人が欲しいという執着を手放す。初めて聞いた時、「目から鱗」でした。


つまり願望を実現するには、その願望自体を手放せばいい、ようするに努力しなくても願望は実現するのです。そう考える人ももしかしたら多いかもしれません。


しかしこれはよく考えると変です。例えば「お金持ちになりたい」って願望があったとします。「手放しの法則」から言えば、その「願望」に対する執着を捨てればいいわけです。ただ、これは、、、

願望を実現させるために手放すことに執着している

ことになり、結局のところ二重の執着にがんじがらめになっているに過ぎないのです。実際聞いてみたい。本当に手放して願望が叶ったどうかを。

確かに「手放すと叶う」はメカニズムとしては正しいです。しかし正確な言葉遣いをすれば、「手放ば叶う」のです。つまり「執着」なんてものは、手放そうと思って手放せるわけではなく、勝手に放れて行く。その時に「実現」するってのが正しい理解なのです。


では、具体的にどうすれば手放すことができるのか。これは逆説的ながら、めちゃくちゃに「執着」することに他なりません。つまり「願望」があるのだとすれば、それを絶対に叶えてやるぞと執着し、そのためにできることをすべてやる。


もしもお金持ちになりたければ、自分にとってのお金持ちのラインを設定して、ラインを突破するためのできることをすべてやる。やってやってやりまくるんです。
するとある時、ラインを突破して一気に執着が外れます。または、突破しなくても、そこから多くの学びなり、、、そして「感動」を得ることで、自分にとって満足のいくラインへと着地することができる。その時に初めて執着が手放るのです。


こんなことは世の中を見ればすぐにわかります。世界のエンジンを開発した本田宗一郎氏が最初からエンジン開発への執着(執念と言った方がいい)を手放してたでしょうか。世界のケンタッキーフライドチキンを創業したカーネルサンダースはチキンのレシピを1000軒以上のレストランに営業のですが、それもまさに執着(執念)ですよね。


もしも恋人が欲しければ、その恋人にふさわしい男(女)になれ。人間を磨け。執着しろ。執念を燃やせ。やってやってやりまくった時、ある瞬間に、「ふう・・」と力が抜ける時が来る。それがまさに「執着」が手放れた瞬間であり、意中の恋人が引き寄せられるんです。


執着を手放すのではないです。手放そうと思って手放せる人がいたら教えてください。執着とは手放すのではなく、手放れるものなんです。それまでやってやってやりまくれ!!!


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執着を手放すと幸せになれる への2件のフィードバック

  1. めぐみ のコメント:

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    「願望を実現させるために手放すことに執着している」
    これはいつも思っていたことですが、言ってくれたのはQさんが初めてです! それを逆説的に乗り越えるメカニズムまで教えてくれて、このブログ(宇宙となかよしと加えて)、ものすごくお得だなーと思います。
    ドラえもんの話もなんか涙が出ました。 この頃更新頻度が半端じゃないですね。 コーチングの成果ですか?
    これからもすっごく楽しみです。 応援してますね。

  2. 石田久二 のコメント:

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    >めぐみさん
    書きたいことがどんどん溢れているのです。
    これからもどうぞよろしくお願いします!

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