現在、全国各地で「伊達直人(タイガーマスク)」が出現しているようです。主に児童施設へのランドセル寄贈や寄付をもっぱら匿名で行う動きです。
伊達直人とは言うまでもなく、梶原一騎原作の漫画「タイガーマスク」の主人公であり、大よそ次のようなストーリーです。
戦後孤児として施設で生活していた少年伊達直人は、ある日、動物園で「虎」を見て、その足で施設を脱走し、「虎の穴」と呼ばれる悪役レスラー養成所にとらえられます。そして成人になるまでその養成所で過酷なトレーニングを受け、「タイガーマスク」という悪役レスラーとして活動を始めるのですが、ファイトマネーのほとんどを「虎の穴」に納める必要があります。
最初の頃は言われる通りに納めていたのですが、少年時代に生活していた施設「ちびっこハウス」が悪い人に騙され、子どもたちが離散してしまうところ、その借金を肩代わりしたことでファイトマネーを納めることができなくなりました。
それは「虎の穴」に反駁することとみなされ、伊達直人は処罰として「虎の穴」から命を狙われるようになり、リング上でおとし前をつけるべく、凶悪レスラーたちが次々と直人の前に立ちはだかる。数々の死闘を演じ勝利するわけですが、ファイトマネーは相変わらず「ちびっこハウス」に寄付をし続けます。
「ちびっこハウス」にもたびたび顔を直人ですが、そこではお金持ちの坊ちゃんが親の遺産で遊んで暮らしている青年として、子どもたちからは「きざにいちゃん」と呼ばれ、バカにされつつも愛すべき青年を演じています。
ちなみに「タイガーマスク」は漫画とアニメがあるのですが、こればかりはアニメの方が100倍面白いです。特に最終回は、漫画があっさりと交通事故で死んで終わるのに対し、アニメでは「虎の穴」の首謀と殺し合いの試合を果たし、最後はマスクをはぎ取られながらも死闘を繰り広げる姿に涙を誘います。
それはともかくとして、昨今の「伊達直人」の動きは喜ばしいと同時に、いよいよ時代がやってきたとの興奮さえ覚えます。つまりまずは日本人から、純粋利他的な「愛」の精神が広がり、日本中を感動の渦に包み込むことで、人類全体の「霊性」を向上させるための動きが始まっているのではないかと。
いよいよ本当の意味での人類の「アセンション」が始まった。いよいよ始まったのです。