フォトリーディングの教科書。
フォトリーディングがまだ日本に紹介されていない頃、A410頁ほどの英文の教材が10万円以上したと聞くが、それが今では1300円で手に入るのはありがたい話だ。
フォトリーディングと言っても、何も特別な方法ではない。ある程度の文章に目を通す必要のあるプロであれば、誰もが体得している方法である。
また、この方法は小説やエッセイなどには向かず、あくまで「欲しい情報だけを効率的に吸収する」ための方法論に過ぎない。
したがって、この方法では「読む」よりも「得る」と言った方が正しいかもしれない。
やり方は次の手順。
1.準備
2.プレビュー
3.フォトリーディング
4.アクティベーション
5.高速リーディング
この中で特に重要なのは「準備」であろう。
「準備」の段階である程度、的を絞って読むと、得たい情報は比較的簡単に得られるようになる。
また、フォトリーディングの代名詞とさえいえる「ミカン集中法」などもリラックスした集中状態を作るためのものであり、本が何よりも好きだと言う人は、おそらく本を手に取った瞬間にリラックスできるような「アンカー」が入っているのだろうから、原理的には同じことだ。
フォトリーディングとはある意味、読書家やできるビジネスマンが知らずにやっている読書法を「モデリング」したものなのかもしれない。
右脳で情報を読み取るなどの言葉に惑わされなければ、フォトリーディング的な読み方もビジネスシーンで大いに役立つことだろう。
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