「苫米地式コーチング」苫米地英人著

アメリカの心理学者ルー・タイス氏のプログラムを苫米地式に進化させた「PX2」のプログラムを紹介する一冊。

苫米地式でまず重要な点は「スコトーマ(盲点)」を発見すること。

例えば「人間は空を飛べない」もスコトーマだが、それを外すことができた人間が飛行機を発明している。

同様に個人についても、当然に「できない」と思っている思い込み、スコトーマに気がつかなければ、目標を達成することは難しい。

もうひとつの重要な点は「コンフォートゾーン」をずらすこと。つまり快適な領域のことであり、年収500万円の人はそこが快適であり、1000万円の人はそこが快適となっている。

年収500万円の人が1000万円になるには、そこまでコンフォートゾーンをずらす必要がある。

さらに大切な点は「抽象度の高い思考」を身につけることである。

抽象度を上げるとは、見える世界を広げることであり、認知できる情報量を増やすことである。

それによって応用力が増し、可能となる範囲が増えるのである。

最後は「アファメーション」であるが、その組み立て方も苫米地式であり、例えば、「一人称」「否定しない」「現在形」など11の条件項目となっている。

以上の4つ(スコトーマ、コンフォートゾーン、抽象思考、アファメーション)が苫米地式コーチングの柱であるが、コーチングを効果的に機能させるためにはラポール(信頼関係)が重要であると言っているが共感する。

本書は〇〇式となっているが、概して特別なものでもなく、それだからこそしっかり実践すれば、高い効果が得られるものだと感じられる。

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