その「魔法」性がとかく強調されがちだが、実は至極まっとうな考え方であるホ・オポノポノ。
逆に言えば、これまでいくつも同じようなものが出ては消え出ては消えの一つに過ぎない。
本書はとりわけホ・オポノポノをいかにビジネスへと利用するかがテーマとなっている。
しかし、言わんとしていることは極めてシンプル。
「ありがとう」
「あいしてる」
「ごめんなさい」
「許してください」
の4つの言葉によって、潜在意識にある「情報」をクリーニング(消去)せよとのこと。
例えば第6章では「ホ・オポノポノとビジネス Q&A」とあるが、すべてにおいて問題となる「情報(過去の記憶)」を4つの言葉によって消去すればよいとのことで、具体的な答えは何一つない。
ただ、このシンプルさこそがホ・オポノポノの魅力であり、急速に広まった大きな理由なのであろう。
個人的に面白いと思った賞は第2章の「ホ・オポノポノの本質」について。
ホ・オポノポノでは、世の中に起きるすべての問題は、潜在意識の中の情報(過去の記憶)に原因があるとするが、この観点は例えばNLP(神経言語プログラム)や各種心理セラピーなどでも強調する点である。
これらの「情報」を4つの言葉にとって消去し、「ゼロ」に戻すことがあらゆる問題解決の原則であり、その状態を「悟り」と呼ぶことができる。
「潜在意識」と言うと、自己啓発の本などでは、とかく願望実現のカギであるだとか、大いなる可能性のようなとらえ方をされるが、実のところは「潜在意識」は実現や問題解決においてブレーキとなることの方が多く、そのブレーキを取り除くことが何とりも重要である。
これまでの心理セラピーなどは、例えば「インナーチャイルドを癒すワーク」や「NLPテクニック」などに頼ることが多かったが、ホ・オポノポノでは、何度も言うように極めてシンプルであり、ただそれ(4つの言葉を言うこと)を実践することが最大にして唯一の方法であるとする。
とは言うものの、4つ言葉を補う方法論についても巻末で言及されており、水を飲むこと、呼吸法、瞑想などわりとオーソドックスなものが紹介されている。
ホ・オポノポノについては、それこそ関連書が次から次へと翻訳・出版されているが、実用的と言う意味では、本書一冊だけで十分かもしれない。
ただ、重要なのは「実践」すること。
JUST DO IT!である。
・ホ・オポノポノは非常に理にかなった方法論であるが、重要なのはただ実践するのみである
- 豊かに成功するホ・オポノポノ 愛と感謝のパワーがもたらすビジネスの大転換/イハレアカラ・ヒューレン
- ¥1,500
- Amazon.co.jp
人生を変える100日ブログ :14日目