「人生の95%は運しだい」松永修岳著

2007年3月21日発行の本。

本書によるとこれからの人生をよく生きるには「運」が大切であり、その幸運不運が決まるのが2009年7月22日であるとしている。

(この話は別の人から聞いたことがあったが、ここが出所だったのか・・・)

したがって、本書の通りに言えば、何をしようとすでに手遅れだということになる。

ただ、松永氏の著書はこれ以降も出ており、基本的な考え方は同じであるため、今読んで「再確認」でもいいであろう。

松永氏の一貫した主張は「人生には運が重要であり、その運は努力次第でコントロールできる」ということである。

そのための「習慣」を密教や五行、風水などの叡智を拠り所に現代風に解説していく。

テーマ自体が「科学的」とは言えないが、何かしらの「再現性」が感じられるのが、松永氏の著書の特徴かもしれない。

本書では「運」を良くすることを「ラックマネージメント」と呼んでおり、興味深いのが「運をよくするには『前頭連合野』を鍛えるべし」というところである。

通常、この手の本は、とかく「右脳」が大切となりがちであるが、「前頭連合野」とは右脳とは逆に思考や感情をつかさどる、人間に発達した脳の部分のことである。

そこで「前頭連合野」を鍛えるためにはどうすればいいのか。

それは常に脳を「快」の状態にすることだと、松永氏は言う。

そこで重要なのが「場」や「環境」である。

例えば散らかった部屋やガラクタの多い机、タバコの煙が充満した部屋などは「運」の働きを弱めるとされる。

後半ではやや諸葛孔明が用いたとされる奇門遁甲についてわかりやすく解説しており、時期や方角の重要性を力説している。

しかしながら、素人にはなかなかわかりづらいのも現実であり、使いこなすには専門家のコンサルタントを受けるか、より専門的な学習が必要であろう。

ただ、最後に述べている主張が興味深い。それは、

「運を第一に期待しているのはみた、不運な人たちです」

という言葉。

結局、お金持ちになれないのは「運」ばかりに気を取られ、知恵を使わず、するべき行動を取っていないからだと結論づける。

要するに「当たり前」のことであるが、「運」をよくするにも実は「当たり前」のことが大きい。

174ページにある「開運の秘訣」は、なるほど、ためになると思う。

耳の痛い項目もあるので、気をつけていきたいものだ。

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・運をよくするには「場」や「環境」が大切

・運よりも知恵や行動が第一

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「人生の95%は運しだい」松永修岳著 への1件のフィードバック

  1. はっはっは のコメント:

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    たしかに、耳が(目が?)痛いなぁ・・。
    今日は、ちょっと大掃除でもしてみよーかと、思いました。
    でも、うち、基本的に「運は自分で作るもの」だと思ってます。実践はあんまりしてませんが。ハハハ・・。
    >幸運不運が決まるのが2009年7月22日
    ってのは、ぜんぜん信じられんけど、それ以外にはいろいろといいメッセージが詰まってそうな本やね!!

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