現代日本の哲人の一人、行徳哲男氏による珠玉のエッセイ集。
冒頭でキルケゴールによる「野鴨の哲学」を取り上げ、我々に「ぼんやりと生きるな!」と渇を入れる。
「野鴨の哲学」とは、餌も豊富で気候も良い環境にすむ鴨達が、次第に飛ぶことをやめ、羽の力が衰えてしまった時、突然の激流を避けることができず死んでいった話である。
日本に住む私たちにとって耳の痛い忠告である。
これ以外にも内外の様々な哲人の言葉やエピソードを援用しながら、次々と「心」にムチを打ってくる。
私たちはまず「法螺(ほら)」を吹かねばならない。
「大志、大法螺は人間を元気にする」
と言う。
吉田松陰、山岡鉄舟、坂本龍馬、、、かつて日本には「愚」がおり、それらが新しい時代を創造した。
私たちに欠けているのは、まさしくこの「愚」である!
厳しい言葉が立ち並ぶ本書であるが、なぜか読後は清々しい。
東西哲学、歴史、禅の叡智を激しく語りながら、まさに感奮する。
感奮である。
とにかく熱い!熱い!熱い!
このように生きること。
されが人生の定めではないかと思わせられる。
とにかく一気に読むべき。そして何度も読むべし。時には声を出して読むべし。
軟弱な現代スピリチュアルに活を入れる、真のスピリチュアル本である。
・何も言わずに読んで火傷せよ!
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人生を変える100日ブログ :7日目