独立奮闘記(22) ~あの話は本当だった~ (2007)

2007年12月。東京での3回目のセミナーを控えているのですが、早くもネタ切れ。

もちろんやろうと思えば、NLPネタなど、いろいろあるのですが、何のオリジナリティもなく、これが求められてるとは思えませんでした。

参加者はすでに満員御礼。しかしネタがない。ある種、贅沢な悩みではありましたが、それでも真剣な悩みには違いありませんでした。

ある日曜日、大阪で受講していたNLPセミナーが福岡にやってきて、私はそこのリソースパーソン(お手伝い)として参加することになっていました。

セミナーでは最初に参加者全員が何かプレゼンする時間があり、私も一受講生として前で何かお話したと思います。

そしてその日の昼休みのこと。

たまたま北九州から振り替え受講に来ていた菊池さんという男性が私に話しかけてきました。

「石田さんは、ブログとか書いていますか?」

「あ、はい」

「なんて言うブログですか?」

「え?う、宇宙となかよしってブログですが・・・」

「あ、やっぱり、読んだことあります」

「え!本当ですか!ありがとうございます!」

「石田さん、加賀田晃先生はご存知ですよね?」

「は!はい!もちろん!」

「私、前の会社で、加賀田先生の研修を受けたことあるんですよ」

「・・・え!!マ、マジッすか!!!!!」

DVDでしかその存在を知ることのなかった、あの加賀田晃先生の実物と接したことのある人が目の前にいる。

俄然、テンションが上がります。

「と、、とりあえず、一緒に飯行きましょう!」

「僕も行っていいですか?」

そこで別の若いNLP受講生も入ってきました。

「ええ、もちろん」

てなことで、他の受講生とは離れて、3人で定食屋に行くことになりました。

申し訳ないのですが、もう、その若い受講生は話に入るスキがありません。

私が菊池さんに一方的に、それもかなりのハイテンションで加賀田先生のことを聞くだけ。

「でも、ところで、あのブログ書いているのが、私ってすぐにわかりましたか?」

「ええ、実は朝のプレゼンの時、加賀田先生の残像が見えてきて」

「え!マジッすか? そんなに似てますか?」

「ボクも加賀田先生の研修を受けてから起業したのでわかります」

「え!それは本当ですか?」

確かに一時期、相当に加賀田先生をモデリングしたものです。

そして、菊池さんも加賀田先生と、それも生の加賀田先生と出会って人生が変わった一人でした。

それもきちんと事業を成功軌道に乗せています。

いろいろなことを聞きました。

加賀田先生は本当にあんなテンションなのか?


本当に飛び込みで100%の契約率を誇っているのか?


誰も売ることにできなかったマンションを、たった一か月で一人で完売させた話は本当か?


原野商法で飛び込み契約率80%は誇張じゃないのか?

それはすべて本当でした。菊池さんが言うには。

その時、突然、天啓が降りてきました。

「そうだ!加賀田式を今度のセミナーに導入してはどうか!これがオレの原点なんだから!」

そうです。あのパワフルな加賀田式ワークを私のセミナーで再現するのです。

もちろん私のコンテンツは営業ではありません。

しかし、コミュニケーション全般において、あのワークはもしかしたら使えるかもしれない!

それから毎日、DVDを見まくって、そして何度も何度も反復練習。

テレビの前で、イスに座って、何度も何度も反復。

それも受講生としてだけでなく、加賀田先生本人に成りきっても反復練習。

久々の加賀田漬。

そしていよいよ東京セミナーの日がやってきました。

事前にブログ等で、今度のセミナーはすごいワークをすると宣伝していました。

すでに申込を閉め切ってはいましたので、申込済みの30名はワクワクです。

何が始まるんだろう。

会場はお台場。

最初は潜在意識の話など。

それから簡単なコミュニケーションのワーク。

そしていよいよ加賀田式人間関係構築法ってコンテンツに入っていきます。

最初に私が一人で実演しました。

すると、、、

・・・・・ドン引き・・

その空気が伝わってきました。

でも、ここで引き下がってはだめです。

「皆さん、我を忘れて今日のセミナーに挑むって言ったじゃないですか!」

確かにそのようにコミットメントして頂きました。

その言葉で会場が動き始めます。

そしてワーク開始。

徐々に会場の温度が上がってきます。

「やばい!面白い!」

参加者のボルテージも上がってきて、どんどんテンションが上がってきます!

もう、大爆発です!

私も水も飲まずにやっていましたので、休憩時間にはヘロヘロに。

後半も少しだけ続きをやって、その後はタイムラインなどNLP的なワークで締めくくります。

最後は部屋を暗くして、輪になって私のトークを静かに聞いてもらって終了。

セミナーは思った以上に大成功でした。

これです。これが私の原点であり、ある意味、最も伝えたかったこと。

その後の懇親会も大盛り上がりだったことは言うまでもありません。

やっぱり、悩んで悩んで悩み抜くと、潜在意識はきちんと答えを用意してくれる。

もしもあの時、菊池さんに会わなかったら、その時のセミナーはなかったかもしれない。

また、大阪の二の舞でぐずぐずになっていたのではないか。

普段は福岡に来ることのない菊池さんが、たまたま振り替えでやってきたのも意味があった。

私はこのことで、より一層、潜在意識を信じることができるようになりました。

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