「弱者の戦略」についてお話していますが、前回も言ったように、「強者(大手・エリート)」がやらないことに徹する。
それが原理原則です。
では、もうちょっと教科書的にお話しすると、そのためにはいくつかの個別戦略があります。
それがいわゆる8大戦略と呼ばれるもので、商品、地域、客層、営業、顧客、組織、財務、時間に分かれます。
詳しくは「弱者の戦略」か「ランチャスター」で調べて頂ければと思います。
この中で特に重要なのが、「商品」と「地域」と「客層」です。
この3つを徹底的に絞り込む。
大手がやらないこと、もっと言うと、誰もやらないことに絞り込む。
先ほどの「読書のすすめ」の例で言えば、
1.商品:成功本 (いわゆるベストセラーは置かない)
2.地域:東京のはずれ (大手が出店しないところ)
3.客層:成功本が好きな人、人生に悩んでいる人、など (ただの本好きではない)
「地球探検隊」で言えば、
1.商品:アドベンチャーなど変わったツアー
2.地域:モンゴルやアラスカなどマイナーな国・地域
3.客層:感動を求める人たち (買い物や史跡見学などには興味がない)
このように、まずは「商品」「地域」「客層」でナンバーワンになるよう絞り込む。
そう、小さな範囲でナンバーワンになるのが必勝なのです。
では、私の例で言えばどうなるか。
例えば、「商品」について。
NLP、コーチング、スピリチュアル、、、などはいずれも競争相手が多く、すでに市場優位性が働いています。
ですので、これから先、この分野で食べていくには、よほど頑張らないとですね。
ただ、マツダミヒロさんのように、コーチングでも「質問」に特化すれば十分勝てるわけです。
次に「地域」について。
私が提供するセミナーは基本的にどこでもやりますし、個人セッションも電話でOKです。
ただ、この点について私が優位になっているのが、地方の福岡に住んでいるということ。
これだけでも、福岡でNLPやコーチングやってる人は、、、石田さんがいますね、となります。
実際、成功哲学などの講演会が福岡であると、私に何らかの連絡が来るケースが増えてきました。
それから「客層」について。
これなんです、これ。コーチやセミナー講師がつまづくところ。
私もそうですが、つい、「誰でもOK」としてしまうんですよね。
コーチングなども、学生からサラリーマン、経営者、主婦でも誰でも対応できます!って看板を掲げている人のなんと多いことか。
私もそうでしたが。
例えばここに一つの「化粧品」があったとします。
化粧品と言うと、まずは女性に絞られますが、年齢は様々ですよね。
大手の場合は、どの年齢でも使えます!が通用するのですが、小さな会社はこれをやっちゃけいません。
例えば「産後専用のファンデーション」なんてあると、おそらく多少値は張っても、産後の女性は間違いなく振り向くでしょう。
しかし、それ以外の女性はまったく振り向かないじゃないですか!と言うかもしれません。
それでいいのです。それが「戦略」なんですから。
そう言えばコーチをされている方で、「マリッジコーチ」なる看板を掲げられている方がいらっしゃいました。
近い将来に結婚したいと考えている女性が対象に。
これだと既婚者はまず振り向きませんが、対象者は他のコーチよりも間違いなく振り向きます。
その方はきっと本能で「弱者の戦略」をされている頭の良い方なんだと思います。
では、そろそろ私の例に移りたいと思いますが、次回、すいませんが「アメンバー限定」にさせてて頂きます。