- 社員30数名の印刷会社の二代目社長、吉田和彦氏がネットを活用したブランディング戦略について語る。
不況の時代、社長は何をすればいいのか。具体的、そして網羅的に紹介されている、とても「使える」一冊であろう。
社員を抱える経営者だけでなく、独立したての起業家にも当てはまる。
吉田氏はかつて、会社の大黒柱として、とにかく寝る間も惜しんで、働き詰めだったそうだ。
夜中までフォークリフトを操作し、肺炎をこじらせ病院から帰ってからも仕事。そしてなんと左目が見えなくなる状態にまで。原因はおそらく働き過ぎだろうか。
そんな窮地を救ったのが、本のタイトルにもあるインターネットである。そして現在、吉田氏はネットを用いた社長ブランディングに成功しており、マスコミに取り上げられることも多くなっている。
本書はそこに至るまでの、吉田氏のありのままのノウハウが惜しみなく公開されている。
前半はいわゆる姿勢や習慣について。いわゆる成功哲学である。そして後半はネットを用いた具体的な戦略について言及される。
ホームページの作り方に始まり、メルマガ、ブログ、SEOのやり方からプレスリリースの活用法にまで、とにかくあらゆるノウハウ満載の一冊となっている。
網羅的である分、確かに一つ一つの項目はそこまで深くはない(SEOについてはかなり勉強になったが)。
しかし、もしも「何をすればいいのかわからない」という状況であるならば、とりあえず書かれている範囲のことでもすべてやってみるのがいいだろう。
個人的にはマスコミに売り込むノウハウがかなり参考になった。実行しようと思う。