現在、私が個人的に一番面白いと思っている人物が「苫米地英人」氏である。
近頃、フォレスト出版を中心に大量に著書を出しているが、直近のものはいずれも「英語学習」の本。
正直言って、フォレスト出版の売り方、本を高い教材やセミナーの宣伝ツールとして用いるやり方には関心できないでいたので、本書を買う際も躊躇はした。
しかし苫米地氏のものであるし、本書はCDもついているので、興味に負けて購入してしまった。
正直言って1,300円にしては「買い」だと思う。
「世界一簡単な外国語勉強法」とサブタイトルにあるが、本当に簡単かどうかはわからないが、少なくとも的を得た内容であるようには感じる。
とりわけ「脳」の見地から語学習得の解説をされているのは面白い。
脳にはもともと言語を習得するための普遍的なシステムがあるのだが、幼少期に身近な言語と接することで、自然とその言語が身につくとする。
日本人にとっての身近な言語は、言うまでもなく「日本語」である。幼少期から日本語に接することで、日本語のネットワークが脳内で構築される。
しかし、ここで新たな言語を学ぶ際、「日本語のネットワーク」に乗せた形で学ぼうとするから、上手に習得できないといい、それこそが義務教育の英語学習の弊害であると指摘する。
では、どのようにすれば、効果的に新たな言語を習得できるのか。
結論から言うと、新しいネットワークにその言語を乗せることである。
外国語を日本語で学んでいる限り、新しいネットワークに外国語がインストールされることはない。
そのために勧めている勉強法はホームドラマ等のDVDを字幕なしでひたすら見続けること。
見ながら先を予測し、言葉の臨場感を高める。おそらく幼児が自然に語学を学ぶプロセスもこうなのだろう。大人はそれを意識的にできるという点で違うが。
しかし、これが本当に「世界一簡単」かどうかは疑問ではある。やはり語学習得に王道なしということ。
ちなみに「買い」だと判断した大きな理由は付属のCDである。
語学学習とは何の関係もなさそうであるが、BGMとして非常に心地いいし、一説によるとオークションで高値取引されていたすごいCDであるとか。
脳科学の権威がその英知を駆使して作ったCDだけに、確かに心地よさは他では得られない。これだけでも1,300円は安すぎるのではないか。毎日聞きたい。
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