「大切なことに気づく24の物語」中山和義著

 サブタイトルは「読むだけで人生がうまくいく『心のサプリ』」。実話を元に作者が簡単なコメントを付けるという内容。

 ちょっと人に語りたくなるようないい話。 さしずめ日本製「こころのチキンスープ」と言ったところだろうか。

 一読した気づきは「今」の大切さ。今の自分、今のパートナー、今の仲間、今持っているもの。

 そんな「今」に感謝したいと思った。

 ある心理カウンセラーの話。数年前、カウンセリングの仕事ができなくなった。2歳の子どもが小児麻痺で亡くなったばかりで、冷静な気持ちでクライアントと向き合うことができなかった。

 子どもの相談に来る母親から

「子どもが勝手に学校を辞めて困っているんです」

と言われたら、

「学校になんか行かなくても、近くにいてれたらなあ・・」

 相談に来たお父さんから

「子どもとすぐに殴り合いのけんかになってしまうんです」

と言われたら、

「うらやましいな、子どもが大きくなって、けんかができたらどんなに幸せだろう」

「どうして、みんな、今の幸せに気づかないのだろう・・・」

 確かに私も幸せだ。

大切なことに気づく24の物語~読むだけで人生がうまくいく「心のサプリ」~/中山和義
¥1,050
Amazon.co.jp


カテゴリー: |―人生哲学 パーマリンク