■5,000円のセミナー

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。


セミナー講師をする人間の言うべきことではないと思いますが、いろんなセミナーでたびたび顔を見る方がいらっしゃいます。セミナーの目的はいろいろあるでしょうが、あくまでも「自己投資」であることが本来のあり方でしょう。 


しかし中にはそうでない参加者もいるようです。評論家になるならまだしも、セミナーを受講したところでほとんど成長せず、自分のことを降られたら口を濁すだけ。だけどセミナーに参加していると、とかく居心地がいい。なぜなら誰も自分のことを否定しないし、何より学んでる感があって一時的にも心の空白を見なくて済むから。3,000円から5,000円前後のセミナーにはそのような方が一定割合いらっしゃるようです。


ただ、5,000円前後のセミナーは価格的に良心的であっても、費用対効果が高いとは決して言えません。5,000円前後のセミナーは主に次ぎの3つに大別されます。一つはセミナー講師として駈け出しの方のセミナー。ここは本当に玉石混合で、後に有名になる講師も初期はこれくらいの値段でやっていることも多いです。そのような講師は初期であってもかなり内容がいいので、そこに当たった人は幸運だと言えるでしょう。ただし、すぐに消える講師がその何十倍も多いので、安さにひかれて参加するのは、あまり得策とは言えないでしょう。


次のパターンはバックに高額セミナーが用意されているもの。この十倍から百倍の講座やコンサルなどが控えています。決して内容に手を抜くワケじゃないので、著名講師のセミナーとしては格安ではありますが、人数が多い場合が大半ですので、講師と仲良くなるにはバックのセミナーに申し込む必要はあります。また、著書を持つ講師であれば、1,500円の本に書かれた内容が中心となっています。


三つ目のパターンは主催者の知人で断れないでやるセミナー。これが最もオイシイと言えるでしょう。普段は5万円でやるような内容を、主催者の手前、5,000円でやってしまうもの。典型が「九州ベンチャー大学」で、いつもすごい講師が破格でセミナーをし、さらにDVDまで販売されるというまさに価格破壊。主催者の力で、講師はたまったものじゃないですが、参加者にとってはありがたい限り。当然、このパターンは例外と言っていいでしょう。


ただ、個人的には5,000円のセミナーもいいですが、たまには5万円、50万円のセミナー、講座に参加してみるのも手だと思います。向き不向きや関心もあるので、高額セミナーがすべての人に効果ありとは言えないものの、自分の関心あるテーマならば、絶対に高額セミナーがいいです。講師と仲良くなれるし、大勢の前では決して言わないようなとっておきの情報なども惜しげなく聞けるし、さらに懇親会ではほとんど現金垂れ流し状態の情報が得られたりします。また、同じ参加者の質も極めて高く、お互いメリットのある密度の高い交流が続くことがよくあります。


私は5,000円のセミナーにも参加することはありますが、ベンチャー大学をのぞいて、ほとんど満足したことがありません。しかし、その十倍、百倍のセミナーでは人生を揺るがす体験をし、当然、金銭的なリターンも多く得ているものがほとんどです。


5,000円のセミナーに10回行くお金があったら、私ならば5万円のセミナーに迷わず参加するところです。


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