■ストレス耐性を高める

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。


先日、とあるビジネス系の講演会に参加したとき、次のような質問がありました。

A:20件訪問すれば、目標予算の100%を達成できる可能性が高い
B:4訪問すれば、目標予算の90%を達成できる可能性が高い


どちらを選びますか、という質問です。あなたはどちらを選ぶでしょうか。おそらく、ほとんどの人が「B」じゃないかと思うのです。私も前まではそうだったかもしれません。なぜなら「B」の方が効率的だから。


では次の質問。

C:自動車一台につき20カ所チェックすれば、100台出荷できる
D:自動車一台につき4カ所チェックすれば、90台出荷できる


これならどちらを選びますか。おそらく、ほとんどの人が「C」じゃないかと思います。だけど、効率的なのは「D」のはず。では、最初の「AB」と後の「CD」とは何が違うのでしょうか。かかる時間は同じだとして。


本質的にはどちらも同じはずなんですが、「人」か「もの」かの違いだけあります。つまり、多くの人は「人」を相手にすると、ストレスを感じるからなのです。


例えば、飛び込み営業で一件成約するのと、工場のラインで100コのものを作るのとでは、どちらを仕事として選ぶでしょうか。報酬は同じとして。飛び込み営業の場合、成約までに早くて10分で成立するのに対し、工場の場合は100コ作るのに、8時間かかります。


効率的なのは飛び込み営業のはずですよね。これもやっぱり多くの人は工場を選ぶと思います。ようは、「人」を相手にする仕事ってのは、敬遠されやすいわけですね。


と言うことは、それだけ貴重だってことですので、単位あたりの報酬も高くなります。しばしば、「商品力」と「営業力」を比べた場合、「営業力」を「商品力」の二倍にしてちょうどいいと言われますが、本当にそう思います。いや、二倍以上でもいいかもしれません。


それだけ「営業力」は市場価値が高く、いつの時代もニーズにあふれているもの。ですので、営業ができる人は不況知らずと言えるでしょう。その意味で言うと、「仕事がない」とは単なる言い訳かもしれませんね。


先日、熱海で「婚活セミナー」なるものを企画したのですが、その時は女性限定とさせて頂きました。すると、あるブログ読者の男性から「婚活セミナーの男性版はしないのですか?」と問い合わせを受けたのですが、その時、こう返答させて頂きました。

「男性の場合は『経済力』を身につければ、それでほとんどOKですよ」

と。異論を唱える人もいると思いますが、実のところ、これが現実なのです。もし、現在の仕事で「経済力」が不十分だと感じるのであれば、私は「営業職」をお勧めします。


そしてもう一つだけ言うと、「営業」の仕事は数をこなせばある程度どうにかなるもの。一発必中のスポット型営業と、単純接触のルート型営業と、やり方は若干異なるかもしれませんが、今の時代は正直、スポット型には限界があります。


ただし、スポット型のノウハウはいろいろと活用できますので、そちらのトレーニングもやりながら、ルート型で数をこなせばある程度は身になります。人間、つまり営業に対するストレス耐性が身につけば、その人の市場価値は格段にアップし「経済力」もついてくるわけです。


つまりは、どんどん外に出て、人と会いましょう!ってことです。


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