こんばんは、石田久二です。
私は以前、建設コンサルタントの会社に勤めていました。主なクライアントは官公庁で、国への補助金申請の書類作成などが中心でしたが、「まちづくり」と呼ばれる業務のコンサルティング、と言うかお手伝いの仕事をよくさせて頂きました。
もっぱらクライアントである官公庁の主導により、最初から決まったストーリーで業務が進められます。その中でしばしば「住民の意見(ニーズ)を吸い上げる」ための手続きがなされました。いわゆる「住民参加」であり、その手法としてアンケートやワークショップなどが用いられていました。
ただ、当時から思っていたのですが「住民参加」も善し悪しであり、もしも斬新で画期的なまちづくりを目指すのであれば、それこそ住民の意見などは何の役にも立ちません。なぜなら一般の住民は目先の利便性しか考えないし、何より知恵がありません。
これは民間の商品開発を考えるとよくわかります。市民に「どんなゲーム機が欲しいですか?」とアンケートをとったところで、今までのゲーム機の焼き直しが出て来るのが関の山。ただ、日本のある業界がそれをやってしまって、見事に世界から取り残された例があります。
それは携帯電話。高性能カメラ、お財布、ワンセグなど、次々と機能を追加した結果、いわゆる「ガラケー」ができてしまいました。ただ、日本市場ではそれもよかったのですが、iphoneに代表されるスマートフォンが登場すると、人々は一気にそこに流れ込み、ガラケーは取り残されるばかりとなりました。
そのスマートフォンを世に出したのが、言うまでもなくスティーブ・ジョブズです。彼は果たして市場のニーズとか拾い上げたのでしょうか。いや、それどころかアップル内部の意見をどこまで吸い上げたのか。もちろんアイデア段階では持ってる社員もいたかもしれませんが、それを我が物としてほとんど個人プレイで作り上げたのがスマートフォン。まさに革命です。
もちろんジョブズが天才だからできたのでしょうが、いずれにせよ、世の中に新たな革命をもたらしたり、次の時代を担う意思があるのであれば、ニーズ調査などは足を引っ張るだけだってことは知ってていいと思います。
それよりも自分は何をしたいのか、何で貢献したいのかに関する強い「信念」を持つことが新しい時代に何より必要だと考えています。周囲の目ばかり気にして無難に生きて行くのもまた選択肢でしょうが、私は何よりも自分の「やりたいこと」を優先して、自己中心的に生きていきたいと思っています。
<○×計画15>6/7(×お菓子を食べない、腕立・腹筋)
<愛>散歩中にゴミ拾いをさせて頂きました
<感謝>素晴らしい講演会を聞き、すぐに行動に移せるネタを頂きました