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「潜在意識」は「安心・安全」を求めている。
その「安心・安全」を求める機能が、私たちの現実の根源となっているのです。
つまり、潜在意識の立場からすると、
「これは安心・安全だからOK」
「これは危険だからNG」
という、極端な二者択一で、物事を判断しているわけです。
高所恐怖症の例でいえば、
「高いところから落ちた(小さい頃にお父さんから落とされるなど)」
→「高いところは危険」(一般化)
→「すべての高いところは危険」 ⇒ 「高所恐怖症がプログラミング」
→「高いところに立つと身がすくみ、そこから離れたくなる」 = 「潜在意識が高いところから守っている」
となるのです。
それは逆もまたしかり。
私ごとですが、私は現在、一歳になる長男がおり、昼間は保育園に預けています。
保育園は楽しく行っていながらも、夕方にお迎えに行くと、可愛いことに満面の笑顔で飛びついてきます
これもまさに「潜在意識」のメカニズムそのものであり、この時期の幼児にとって、両親とは何よりも安心・安全な存在であるゆえに、いわば潜在意識がお迎えの親の元へと駆け寄らせていると言えるでしょう。
ついでに言うと、最近、こんなことがありました。
保育園は土曜日も預けられるのですが、ここのところ毎週、土曜日になると熱を出し、保育園を休んでしまいます。平日は元気に行っているのに。
これまた、潜在意識の側面から説明が可能となります。
幼児にとって、最も安心を与えてくれるのは母親の存在です。
この一年間、一緒にいた期間が最も長く、おっぱいから抱っこから、まさに生命の安全を守ってきました。
この点では、父親はどんなに頑張っても母親にはかないません。
それだけに、子どもはできるだけ母親と一緒にいたいのです。
そんな私の妻(子どもの母親)ですが、平日は会社で働いているのですが、土曜日は休みで、できるだけ家のことを済ませたり、ゆっくりと休息をとるために、基本的に子どもを保育園に預けるようにしています。
最初の頃はそうでした。
しかし、先ほど言ったように、ここ最近はずっと発熱で土曜日だけ保育園を休みます。
潜在意識的な解釈をすると、つまり、
「母親と一緒にいたい」
→「平日は会社があるから無理だけど、土曜日は会社が休み」
→「でも、土曜日も保育園だけど、熱を出せば一緒にいれる」
という意思によって、子ども自ら発熱をしていることになります。
潜在意識はまさに「安心・安全」を求めんがために、「熱」という現象を引き起こすことで、その要求を満たしているのです。
同じようなことはおそらく子どもが大きくなってからも起こるし、実は大人だってそうかもしれません。
子どもは学校で嫌なことがあると、口に出して言わずとも、発熱や腹痛などの症状で、学校を避けようとします。
大人だって、会社や仕事のことを考えるだけで、胃が痛くなったりすることがあるでしょう。
これらはすべて、自分に対して「危険」なものを避けようとして、身体的な反応(熱や腹痛)を引き起こしているのです。
つまりは、潜在意識の意図を知るには、考えるよりも「身体」に聞く方がいいのかもしれません。
身体に何らかの変化があると、それは「潜在意識」が何らかのうったえを起こしている。
潜在意識はそれだけ「素直」なのです。