バカ

先ほどコンビニに行った時、「SPA!」という週刊誌が目にとまりました。学生時代よく読んでました。そこに気になる見出しが。

「結論 ベストセラーはバカでも書けた!」
もしやあの本かな、、、と思ったら案の定でした。
バカでも年収1000万円/伊藤 喜之
¥1,575
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「SPA!」の該当記事を開いてみると、おなじみの出版プロデューサー&編集者がインタビューされていました。そう、「エリエスブックコンサルティング」の土井英二氏と、「ダイヤモンド社」の飯沼氏です。


うがった見方をすれば、、、このお二人が手掛けた本であれば、どんなバカでもベストセラーになる、、、とも言えるのですが、そんなご縁を引き寄せたのもこの著者の魅力には違いありません。著者の伊藤氏にはお会いしたことはありませんが、以前、ユーストリームの講演を見たことありますし、インタビュー記事などでお姿は拝見しています。


その時、目を引いてしまうのは、、、「蝶ネクタイ」なんです。確かジャケットも派手な色合いだったと思いますが、今時、「蝶ネクタイ」で人前に出るなんて、、、バカとしか言いようがないのですが、それもまた演出なんだと感心させられます。


編集者の飯沼氏はこう断言しています。売上の95%は「タイトル」と「装丁」で決まる、と。中身5%がいいのは当たり前。中身がなければ、そもそも出版まで届きませんから(自費出版は別)。その上で売上を決める要素。それが「タイトル」と「装丁」。つまりは「演出」なのです。


その意味で言うと、この本は確かにタイトルも装丁もいかしてます。バカでも1000万円。タイトルだけでつい手にとってしまいますよね。その中身はと言うと、、、

その1【成功の糸】
……これまで見落としていた「成功の糸」をつかむだけで人生が激変する
 
その2【超速行動】
……「人の倍はたらく」のではなく「人の5倍のスピードで行動する」と一瞬で成功する
 
その3【弱点レーダー】
……どんな一流の人にも勝てる「弱点レーダーチャート」を武器にする
 
その4【人に貯金】
……お金は銀行に預けるな。もっとも利息が高いのは、「人への貯金」である
 
その5【夢は持つな】
……半端な「夢」を持つと自分の可能性を制限する。毎日、全力を出すだけでいい
 
その6【逆さまの法則】
……仕事でもプライベートでも、自分のほしい結果を、最短でつかむ方法


とのことですが、一言で言うと「行動しろ」ってことなんですね。そしてこの本は言うまでもなく「バカ」を対象としたものではありません。そもそも本当の「バカ」は本など読みませんから。


つまりは「行動できないインテリ」に向けた本だと言えるでしょう。もうビジネス書は何百冊と読んだ、セミナーにも何度も参加した。それでも結果が出ない。そんな人は世の中にごまんといます。と言うか、ほとんどがそうじゃないでしょうか。


「本を読むバカ」の母数は少ないですが、「行動しないインテリ」はとても多い。その層をターゲットにしたからこそ、ベストセラーになったのでしょう。「行動しないインテリ」はこの本を読んで刺激を受けます。

「そうか!オレに足りなかったのはバカになることだったんだ!」
つまりバカに読ませるのではなく、インテリをバカにするための本だったのです。内容もとても面白いですよ。


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