熟女について

「アメトーーク」という番組が好きで毎週録画して見ています。先日は「女の子大好き芸人」でしたが、そこに登場していた「ピース綾部」が最近面白いと思っていますし、実際、テレビでの露出も劇的に増えてきています。

その綾部が登場した回で「熟女芸人」なるテーマもありましたが、よくよく考えてみると、今では完全に「熟女」なるジャンルも市民権を得ています。「熟女」がどの年齢層を指すかははっきりしませんが、30歳を超えたら「熟女」と言っても許されるのが、主にAVの世界だと思います。

私はその昔、まだ10代か20代前半の頃、「30代はあり得ん」と思ってましたし、ましてや40歳とかそれ以上になると完全に「マニア」の世界だと思っていました。仮に「熟女」が40歳前後を指すのだとすれば、それは「SM」や「スカトロ」、「ゲイ」などと同じく、極めて限定された愛好家のみをターゲットにしたものと感じていました。

そもそもAVの世界ってのもその時々にスターがいて、私が中学の頃は小林ひとみ、大学の頃は桜木ルイなどが代表。それ以降はあまりAVに関心がなくなっていて、最近ではどうなんでしょう。探偵ナイトスクープにも登場していた蒼井そらなどは、あまり生々しさを感じさせないアンドロイドのように感じてしまいます。

正直なところ、桜木ルイなどは当時の私たちにとって完全に「性(主にオ〇〇ー)」の対象であったのが、最近のAVタレントは「匂い」を感じさせない単なる時代のアイコン(記号)として消費されてる過ぎない、、、と感じるのは、私がもはやそれらを興味の対象としていないからだからなのでしょうか。

それに対して「熟女」という響きには、最近のAVタレントにはないプンプンたる匂い(香り)が感じられます。そしてそこには私たちの性の中枢に直結するような誘因性があるように感じます。

「アメトーーク」という番組を支えている大衆感情は言うまでもなく「共感」です。「キン肉マン芸人」などは、そのテーマだけで一時間番組が成り立ってしまうほど、その世代(1970年代生まれのジャンプ黄金時代の世代)の共感をつかんでいるわけです。

同じように「熟女芸人」が成り立つのも、そこに共感する人たちが多いから。間違っても「老女芸人」などはテーマにならないでしょう(ピース綾部はいけるのでしょうが)。「熟女」などは以前は完全にマニアの世界だと思っていたのが、今では堂々たる市民権を獲得している。

ただそれは、人口比の大きな団塊ジュニア世代(1970年代前半)の人たちが、「熟女」と呼ばれる人たちと年齢層が重なったからに過ぎないとの見方もできます。実際、私自身も、、、今では熟女OKであり(老女はNG)、逆に平成生まれなどにはほとんど触手が動かなくなってしまいました。AKB48なんかも完全にアンドロイド集団です。

要するに何が言いたいのかと言うと、単に「熟女」って言葉を出したかっただけなのかもしれません。あしからず。はい。


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