引き籠りの時代

お笑い芸人の「なだぎ武」さんが本を出版されたようですが、その中で学生時代の壮絶なイジメの体験を吐露しているとか。それによって人間嫌いに拍車がかかり、親とも顔を合わせないほどに部屋に引きこもっていたとか。

そう言えば今をときめ「千原ジュニア」もものすごい引き籠り経験者。なだぎさんがお笑いを目指したきっかけは「寅さん」の生き方に憧れたから。ジュニアがお笑いを目指したきっかけは、兄セイジに吉本に連れて行かれ、そこで一緒に披露したネタで笑いを取ることができ、そこから目覚めたとか。

「引き籠り」ってのは、確かに世間的にいいイメージを与えないでしょうけど、本人たちはきっと「何か」を狙っているんだと思う。その「何か」が見つけられずに、いわば世間と断絶しながら「瞑想」の状態にあるのでは、と。

それが小さなきっかけでぽーん!と弾けた時、時代を引っ張るかのようなある種の原動力が生みだされる。ですので、「引き籠り」にはそれなりに意義があってそうしているのだし、個人的には積極的に評価したい気もあるんです。

そう言う私も「引き籠り」とまではいかないけど、27歳の時はすべてが嫌になって、6畳の木造アパートで誰とも関わらずにテレビだけ見て過ごした時期がありましたもの。外に出るきっかけとなったのが夕方の再放送の「教師びんびん物語」でした。

あの時代があったからこそ今がある。そう思ってます。


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