なぜ、満月に通帳をかざすと臨時収入が入るのか?

私が記憶する限り、「満月に通帳をかざすと臨時収入が入る」という神話が広まったのは、2004年辺りからだと思います。もちろんネットで広まったのですが、それはホームページやブログではなく、ミクシィから。ミクシィでは「満月の力で収入を得る」などのコミュニティがあり、参加者もかなり多いようです。

では、本当に満月に通帳をかざすと臨時収入が入るのでしょうか?

結論から言うと、それは「YES」であり「NO」でもあります。答えになってないかもしれませんが、私なりの理屈を述べてみたいと思います。

まず、その「満月通帳」に関する概要をお話しますと、こうです、

・満月には「満期のエネルギー」があり、預金通帳や財布に、そのエネルギーを吸収させると臨時収入が得られる

・やり方としては、満月の日(できる限り満月のピンポイント)に通帳もしくはレシートなどの入っていない空の財布を「月」に向かって広げる

・昼でも夜でも晴れでも雨でも問題ない

ただそれだけのことで臨時収入が入るのですから、やらないでいる理由はありません。私も相当やりました。

その結果、確かに臨時収入はありました。

ただし、私がそれを始めたのはフリーランスになってからであり、何が臨時で何が定期がわからない立場でしたので、厳密な「臨時収入」とは言えないとは思います。

ただ、収入があったのだけは事実ですので、あながちデタラメとも言えないかもしれません。

しかしながら、当然ながら、これらはすべて迷信であり俗説の域を超えるものではありません。

そもそも「満期のエネルギー」など誰が言い始めたのでしょうか。もしもそのようなエネルギーがあり、再現性を担保しているのであれば、もう働く必要はなくなります。

もしも「臨時収入があった」という人がいれば、それは「普段からちょくちょくある臨時収入に単に気が付いた」だけなのかもしれません。

ですが、もしも本当に「臨時収入」があったのだとすれば、理由は一つ。それは「思い込み(ビリーフ)」が現実を創るという作用です。

満月に通帳をかざすことによって、「臨時収入が入る!」と強く思い込めば、それは無意識(潜在意識)へと浸透し、実際の行動への原動力となり現実に反映されます。

その意味で、満月自体にお金を引き寄せるエネルギーがあるのではなく、その「儀式」それ自体に大きな意味があると考えた方がいいのでしょう。

そもそも宗教的文化的な「儀式」と呼ばれるものは、人々に「信念」や「覚悟」、「思い込み」を植え付けるために存在するのもです。

今となっては「成人式」も形だけにお祭りになり下がってしまっていますが、元々は文字通り「成人」となり、社会的責任を自覚するための儀式だったのです。その儀式を通して、新たな社会人となる「覚悟」が芽生えたものです。

それはもちろん結婚式やそれに類する儀式も同様。それによって新たな「アイデンティティ」を得るための重要なプロセスなのです。

ですので「満月通帳」も、もしもやるのであれば片手間にするのではなく、きちんとした「儀式」として大げさに、そして楽しんで実行することで、その効果は倍増するのでしょう。


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なぜ、満月に通帳をかざすと臨時収入が入るのか? への1件のフィードバック

  1. うさぎ のコメント:

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    いつも拝見してます~^^
    私、満月じゃなくて新月に振ってました・・・・なんとなくですけど、そっちの方が効果あるような気がしてはじめましたw
    今はしてませんけど、新月の方がなんとなく0から1になるようなパワーを感じてたんですよね。
    どちらにしろ思い込み・・・・だとは思いますが(笑)。

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