「思い込み(ビリーフ)」が現実を創るのは、様々な事例や論理でいくらでも説明できます。そしてどのようにビリーフが創られたかも明らかです。
それは言うまでもなく、過去の経験・体験による条件付けの結果であり、「心理的アンカリング」とも言えるでしょう。
例えば「自分は何をやっても駄目だ」というビリーフがあるのは、過去の失敗体験のインパクト、両親や他人からのそのような言葉の数々(非スポンサーシップメッセージ)などが原因となっています。
そのようなビリーフを解凍するには、様々な方法があるのですが、その程度によってアプローチも異なります。
今から紹介する方法は、程度の深い破壊的ビリーフ(自分を根底からダメだと思っているようなビリーフ)には通用しにくいと思いますが、ちょっとした願望を実現する上ではかなり効果的です。
それが「アズイフフレーム(as if flame)」です。
私の事例からお話した方が早いかもしれません。
私は2005年に会社を辞めてフリーランスになったのですが、正直、その当時は貯金もなく、スキルもなく、客もなく、コネもない、ないない尽くしの状態でした。
それでもどうにかしてフリーランスでやっていきたいとの無謀なる気持ちだけはありました。
独立して3か月が経過しても収入はゼロ。貯金も底をついてしまいました。そろそろ観念しかけた時のこと。知人からあるDVDを借りました。特に借りたいと思ったわけでもく、なんとなく見てみたいと思ったから。
それは「営業の神様」と言われる人物によるセールス研修の録画DVDでした。画像も音声も劣悪で、ホワイトボードの板書も読めず、講師の顔もはっきりとわからない。
そんなDVDでしたが、それを見て雷に打たれたような衝撃を受けました。
内容は割愛しますが、その時に思ったのがまさにこれ。
「オレはこの通りに実行すれば、もうお金に困ることはない」
その翌月から収入が入り始め、今に至ります。
そしてこの思いこそが、まさに「アズイフフレーム」と呼ばれるものでした。
つまり「もしも~すれば」という条件設定です。
コーチングなどでも良く用いられる質問ですが、例えば、
「もし、その目標が達成したとすれば、どんな自分になっていると思いますか?」
や、
「もし、その目標が達成されるとすれば、どんな行動をすればいいと思いますか?」
など。
人はこの質問により「もし~」の部分はともかくとして、達成された「結果」を自然とイメージするようになります。
そのイメージが鮮烈であればある程、その願望は達成されやすい。
私の場合で言うと、借りたDVDを実行するかどうかはともかくとして、「もし、実行すれば、お金に困らない」の「お金に困らない」が強烈にイメージされ、それが現実になったわけです。
願望実現や目標達成の制限となるビリーフを持っている方は(普通は持っているでしょうが)、ぜひこの「アズイフフレーム」の質問を活用してみてください。