「幸せテクニック」津留晃一著

一般の書店には流通していない、ある意味、秘蔵的な一冊。まさに知る人ぞ知る「願望実現」のテクニック集である。

具体的な狙いとしては、いわうる「浄化(クレンジング)」に焦点を当てており、インナーチャイルド、NLP、ホオポノポノの主旨とも重なる部分も多いが、直接的に近いのはNLP(神経言語プログラム)であろう。

例えばわかりやすいセッションとしては「M2」なるテクニックが紹介されているが、NLPで言う「サブモダリティ」「6ステップリフレーミング」「スウィッシュパターン」などを統合したようなテクニックである。しかし、それらよりもより実践的であり、左脳的にも納得のいくやり方である。とりわけ、巻末のセッション風景はクライアントが次々と浄化されてく様が驚くほどよくわかるようになっている。

本書で紹介されるテクニックのほとんどが「浄化」にスポットが当てられているが、実際にはそれを説明するまでの「哲学」が極めて示唆に富んでいる。

そもそも「浄化」しなければならない対象は日常、常に起こっていることであり、それはまるでパブロフの犬のように条件と反応を結び付けている(いわゆるアンカリング)。そして多くは「役に立たない条件」と化している。それを解きほぐす方法が「質問」であるが、決して頭で回答を探してはならない。質問することで「自然浄化」されるのを待てばいいのだが、実際、3~5分で浄化されると言われ、その通りだと思われる。

そしてそもそも私たちの世界は幻想(想念)であり、存在するのは「今、ここ」だけであると指摘する。本書で紹介されているテクニック(NLPで言うところのスウィッシュパターンだが)を実践することで、何時間も坐禅を組んで得られる境地がものの数分で得られることに驚かされる。

私たちの世界を作っている大本が思考であり自我である。その思考なり自我に身体(無意識)が振り回されすぎているため、そのような条件反射を断ちきるには、まさに「身体(肉体)」に意識を向けることが重要であり、NLPではサブモダリティと呼んでいるものがそうであろう。

実は私自身、本書を3~4年前に一度読んでいたのだが、その時はさっぱり理解できず、ワークも実践しようとしなかった。しかし今はNLPに関する正確な知識があるおかげで、本書ので言われていることのすべてが手に取るように理解できる。正直、本書は「本物」である。素直に実践してみればその効果は歴然であろう。

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