「人は生まれ変わるのでしょうか?」・・・「それはわかりません」
から始まる、日本のスピリチュアル界の大御所とも言える山川紘矢さんによる書き下ろし。
元々、東大卒の大蔵官僚というエリート街道を進む著者は、現役時代に大病を患うなど幾多の「きっかけ」を得ることによって、大蔵省を辞め、精神世界に関する世界中の本を翻訳し、広げるための道に進む。
本書を貫いている考え方は「人生にムダはない」ということ。
輪廻転生(生まれ変わり)があるかどうかを判断する根拠はまったくないと言っていい。
しかし、「ある」という前提で世の中を見ると、説明のつくこと、点と点が線になって理解できることが、実に多くなる。
輪廻転生があることを前提に、いわば「逆算的」に人生を見ていくと、なるほど、まったく無駄がないことに気づかされるかもしれない。
また、本書の冒頭では、極めて重要なメッセージが託されている。
それは「生まれる前から運命は決まっている(運命論)」という、いかにも精神世界的な考え方と、「一瞬一瞬を自分の意思で選択して生きている(自由意志論)」という相矛盾する考え方との、ある種の「決着」である。
答えは「運命100%、自由意思100%」と筆者は言う。
それが最終的な結論。それでいいのである。
本書は山川氏の自叙伝のようであるが、元々、精神世界とは無縁の業界にいたことも起因しているのか、実にバランスがよく、自称左脳派の私でも違和感なく読める、そして納得できる記述ばかりである。
何よりも本書で書かれてあることは、すべて山川氏の直接体験、つまり一次情報である。
確かに数多くの本を翻訳しているだけに、情報量も豊富なはずだが、本書にはいわゆる「うけうり」のようなところが感じられず、おそらく随所に出てくる「精霊」とも、リアルに会ってあるのだろう。
胡散臭い話ながら、なぜかウソっぽそがない(ほとんど精神世界本にありがちなウソっぽさが)。
しかし、不思議なことだが、山川氏(夫妻)が翻訳した本を、すべてではないが、何冊かは読んできた中で、なぜかそれぞれのストーリーが一貫しているように感じる。
「聖なる予言」「アルケミスト」「なまけ者のさとり方」「ザ・シークレット」なども愛読書ではあるが、例えばシンクロニシティであったり、受け入れること(サレンダー)であったり、引き寄せの法則であったり、それぞれ筆者も違えば、住む国も違ったりするのに、なぜか同じ話のように感じることがある。
それだけに、何かしらの「真実」があり、山川夫妻はその「真実」を日本に広める役目を負っているような気さえする。
本書について言えば、その「真実」をより端的に、そしてわかりやすく伝えているため、上記の翻訳本を読む上でも、理解の助けになるであろう。
最初に述べたように、本書のエッセンスは「人生にムダはない」と言うことだろうが、エピローグではそれを次のように表現されている。
「人生に起こってくることすべては、『本当の自分』が何かを学ぶために引き寄せているのだ」
つまり「すべては良きことのために」起こっているのであり、そのように考えるだけで、人生はいかに楽に、そして実りあるものになるではないか。
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一日目です
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私にとっての山川夫妻は、ブライアン・L・ワイス
さんシリーズです。
ソウルメイトが一番スキかな?
スピリチュアル・ロマンスですが、話の内容より、各章冒頭のさまざまな人の美しい<言葉>と、小さなエピソードが好きです。癒されます!