独立奮闘記(23) ~出版への道~ (2008)

年が明け、立て続けに、大阪、名古屋、福岡でのセミナーを開催。

どれも大盛況。

そのまま3月には東京で2日間。

2日間と言うのは、同じ内容を2回やるという意味で、それでも両日ともに満員御礼。

決して安いとは言えない金額であるにも関わらず、40名以上の方に来て頂き、私のセミナー業も極めて順調。

値段はどうであれ、セミナー講師にとって一番嬉しいのは「満員御礼」以外にありませんから。

高額のセミナーでスカスカの人数でやるより、無料でも会場がギッシリの方がはるかに嬉しいし、遣り甲斐があります。

そんな世界です。

さて、話は変わりますが、実は2006年に一度、3か月ほどですが、私もコーチングを受けたことがありました。

コーチングの内容そのものはともかくとして、そこで一つ、大きなものを得ました。

それは「出版できそう」という感覚です。

そのコーチの方も、一応は本を出版しており(売れてるかは別として)、「出版」を強く勧められたのです。

俄然、そんな気になって、いわゆる「企画書」を書き始めたのが、前年のこと。

しかしなかなか形にならなかったので、今年こそはと「目標」を立てて、3月には数社、企画書を送付。

その中で一社、「一応、話を聞いてみてもいい」という出版社が現れました。

そんな話を頂くと、自分としてはもう本が出た気分です。

3月のセミナーにあわせて、その出版社の編集者とアポを取ります。

結論から言うと、「玉砕」でした。

自費出版でなく、出版社が金銭的リスクを全面的に負う「商業出版」であるだけに、編集者もかなりシビアでした。

本音をズカズカと言われます。

今、あなたの本を出してもいいと言う出版社は存在しない

とまで。

当たり前の話ですが、出版とはあくまで読者本位。

著者のブランディングツールとして出版社がリスクを負うのではなく、売れる本を出すのが最大にして唯一の目的です。

では、どういう本なら読者は読みたくなるのか。

簡単な話です。

これから成功したいと願っている人ではなく、すでに何らかの形で「成功」した人の本を読みたいに決まっています。

私だってそうです。

その意味において、当時の私は一般的な意味での「成功」にはまだまだ手が届いていませんでした。

やっぱり、「まずは実力をつけなさい」、、、と、その通りなのです。

ただ、その編集者からものすごく有益な情報を一つ入手しました。

それは「ハッタリをかませ」ということ。

先ほどの「まずは実力をつけなさい(成功しなさい)」の言葉と矛盾するかもしれませんが、あの時の私はあまりにも「正直」過ぎました。

そこでこんなエピソードをお話してくれました。

その出版社で出た本なのですが、タイトルは「士業で年収3000万円」みたいなのだったと思います。

実にはっきりしています。

「年収3000万円」ですから。

しかし、その著者は、本を出す前の年収はなんと「500万円」だったそうです。

正直言って、嘘八百です。

しかし、絶対に大丈夫だ!との強い信念にほだされ、編集者はゴーサイン。

その結果どうなったか。

本が出て間もなく、本当に「年収3000万円」を達成し、今では依頼を断らなければならないほどになったとか。

ここでもやっぱり「信念」だったのです。

当時の私はあまりにもバカ正直で、私が編集者の立場でも、絶対に本を出したくないだろうな的な感じでしたから。

「ハッタリをかませ」は、なにも、ウソをつけ!と言っているのではありません。

それだけの「信念」が上乗せされれば、ウソもホントになる。

そして書いたことが現実化すれば、すべてが事実そのものになるのです。

ビジネスマンとしての心構えを学ぶことができました。(同時に出版業界のカラクリも・・・)

人生初めての出版アプローチは見事な玉砕でしたが、今後のビジネス人生において、かけがえのない助言を頂くことができました。

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