年が明け、立て続けに、大阪、名古屋、福岡でのセミナーを開催。
どれも大盛況。
そのまま3月には東京で2日間。
2日間と言うのは、同じ内容を2回やるという意味で、それでも両日ともに満員御礼。
決して安いとは言えない金額であるにも関わらず、40名以上の方に来て頂き、私のセミナー業も極めて順調。
値段はどうであれ、セミナー講師にとって一番嬉しいのは「満員御礼」以外にありませんから。
高額のセミナーでスカスカの人数でやるより、無料でも会場がギッシリの方がはるかに嬉しいし、遣り甲斐があります。
そんな世界です。
さて、話は変わりますが、実は2006年に一度、3か月ほどですが、私もコーチングを受けたことがありました。
コーチングの内容そのものはともかくとして、そこで一つ、大きなものを得ました。
それは「出版できそう」という感覚です。
そのコーチの方も、一応は本を出版しており(売れてるかは別として)、「出版」を強く勧められたのです。
俄然、そんな気になって、いわゆる「企画書」を書き始めたのが、前年のこと。
しかしなかなか形にならなかったので、今年こそはと「目標」を立てて、3月には数社、企画書を送付。
その中で一社、「一応、話を聞いてみてもいい」という出版社が現れました。
そんな話を頂くと、自分としてはもう本が出た気分です。
3月のセミナーにあわせて、その出版社の編集者とアポを取ります。
結論から言うと、「玉砕」でした。
自費出版でなく、出版社が金銭的リスクを全面的に負う「商業出版」であるだけに、編集者もかなりシビアでした。
本音をズカズカと言われます。
「今、あなたの本を出してもいいと言う出版社は存在しない」
とまで。
当たり前の話ですが、出版とはあくまで読者本位。
著者のブランディングツールとして出版社がリスクを負うのではなく、売れる本を出すのが最大にして唯一の目的です。
では、どういう本なら読者は読みたくなるのか。
簡単な話です。
これから成功したいと願っている人ではなく、すでに何らかの形で「成功」した人の本を読みたいに決まっています。
私だってそうです。
その意味において、当時の私は一般的な意味での「成功」にはまだまだ手が届いていませんでした。
やっぱり、「まずは実力をつけなさい」、、、と、その通りなのです。
ただ、その編集者からものすごく有益な情報を一つ入手しました。
それは「ハッタリをかませ」ということ。
先ほどの「まずは実力をつけなさい(成功しなさい)」の言葉と矛盾するかもしれませんが、あの時の私はあまりにも「正直」過ぎました。
そこでこんなエピソードをお話してくれました。
その出版社で出た本なのですが、タイトルは「士業で年収3000万円」みたいなのだったと思います。
実にはっきりしています。
「年収3000万円」ですから。
しかし、その著者は、本を出す前の年収はなんと「500万円」だったそうです。
正直言って、嘘八百です。
しかし、絶対に大丈夫だ!との強い信念にほだされ、編集者はゴーサイン。
その結果どうなったか。
本が出て間もなく、本当に「年収3000万円」を達成し、今では依頼を断らなければならないほどになったとか。
ここでもやっぱり「信念」だったのです。
当時の私はあまりにもバカ正直で、私が編集者の立場でも、絶対に本を出したくないだろうな的な感じでしたから。
「ハッタリをかませ」は、なにも、ウソをつけ!と言っているのではありません。
それだけの「信念」が上乗せされれば、ウソもホントになる。
そして書いたことが現実化すれば、すべてが事実そのものになるのです。
ビジネスマンとしての心構えを学ぶことができました。(同時に出版業界のカラクリも・・・)
人生初めての出版アプローチは見事な玉砕でしたが、今後のビジネス人生において、かけがえのない助言を頂くことができました。
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