「捨て犬だんご」という残酷な道具が登場する。ただし、その団子はいかにも美味しそう。
これを食べると、捨てられた犬は飼い主の元に戻れなくなる。ある日、誤ってそれをのび太が食べてしまい、お約束通り、家に帰れなくなる。
お腹がすいて倒れそうな時、一匹の野良犬が、なにやら美味しそうに食べている。優しい野良犬は、それをのび太に恵んであげる。普段ののび太は、噛みつかれるのに、こんな時ばかりやさしくされる。
しかし、その野良犬が食べていたのは「残飯」以外の何ものでもなかった。そこで、それを食べたのび太の表情がこれである。
残飯をここまで頬張るのび太ものび太だが、美味しそうに食べるのものび太の十八番であり、不味いものをここまで不味そうに表現できるのび太も「さすが」としか言いようがない。
と言うか、藤子不二雄の筆力が並外れているのだろう。