「価値」を大切にする

自慢じゃないですが、私はよく「集客」や「キャンペーン」の呼びかけを頼まれます。

昔はほとんど「いいですよ!」と言って、主にブログで紹介していたのですが、ここ2~3年は少し慎重になっています。

一番の理由は例え無料のブログと言えど(実際はアドバンス月200円程度+プロバイダその他はかかっていますが)、それは「価値」であることを強く意識するようになったから。

そして私の紹介で少なからずアクションを起こされる方もいらっしゃいますので、その方々に対して絶対のおススメでない限りは紹介を控えるようにしています。

実はかなり以前、ちょっとした知人の約3万円のセミナーをブログで告知したことがありました。

そして私のブログ経由で5~6名が参加されました。

しかし、その主催者は「ありがとうございます」の一言もなく、「次回もお願いします」とだけ連絡をしてきたのです。

さすがの私もお断りしたのですが、「次回はキックバックしますので」と食い下がってきます。

当然、お断りしました。

今、その方のサイトを見に行ってみましたが、もうセミナーはやっていませんでした。

当然と言えば当然でしょう。

・ブログ=無料⇒価値がない

とは考えてないとは思いますが、それ相応の「価値」をしっかり認識できない、いや、それ以前に社会人としての礼儀のない人が、ビジネスで成功することは不可能なのです。

しばしば「ちょっと紹介するだけでしょ」、「ちょっと書くだけじゃないですか」と言われることがあるのですが、その「ちょっと」のために、今までどれだけの時間を知恵を費やしてきたでしょうか。

うろ覚えですが、こんな話があります。

ある金持ちの車が路上で故障してしまいました。

すぐに町の修理工に見てもらうのですが、誰もその原因を突き止めるできず、修理は困難を極めます。

そこである人が、名のある名修理工のことを思い出し、その修理工に車を見てもらうことにしました。

その名修理工は小さなハンマーでエンジンを軽くたたいただけで、瞬く間にエンジンは復活したのです。

喜んだ車の持ち主は、その名修理工に修理代はいくらかたずねたところ、

「千ドル」

と返事が返ってきました。

車の持ち主は激怒して、

「オマエはハンマーで一度叩いただけじゃないか!ぼったくりもいい加減にしろ!」

と叫んだのですが、そこで名修理工から次のような明細書を手渡されます。

「ハンマーで叩いた費用1ドル、叩く場所を知っていた費用999ドル」

車の持ち主は大笑いして、名修理工に千ドルを支払いました。

・・・これが「価値」の費用です。

ちょっと暴露しますが、昨年末、拙著の出版に際して「アマゾンキャンペーン」をさせて頂きました。

たくさん人の応援のおかげで、総合1位に輝くことができ、そのお礼をブログ上で述べさせて頂いた時のこと。

とりわけ阿部敏郎 さんと、鳥居祐一 さんには、直接的なご支援・ご指導を頂いたこともあり、ブログ上でも特に名をあげてお礼を書かせて頂きました。

すると、昔からの読者さんである、ある方から、

「応援する気持ちはみんな一緒なのに、阿部さんや鳥居さんだけ特別にお礼を言うのはおかしい。キャンペーンのためにブログを立ち上げた人だっているのに・・・」

と、ややお叱りを受けてしまいました。

もちろん、応援してくださった方への感謝の気持ちは忘れたことはありません。

しかし、その時のお礼の記事は、阿部さんや鳥居さんが、私に「価値」を提供してくださったことへの、正当なお礼の気持ちとして書かせてもらったのです。

一日一万以上のアクセスのある阿部さんのブログと、昨日立ち上げたばかりのブログと、同じ「価値」があるとは到底思えません。

例え気持ちは同じであっても、「価値」の違いは認めざるを得ないのです。

仮に私がその「価値」を軽視して、阿部さんや鳥居に対する特別なお礼を言わなかったら、それは不誠実と言われることでしょう。

それぞれのお気持ちに対しては、また改めて感謝の気持ちを伝えるとしても、直接的な影響力、つまり「価値」とは別物であると考えることも必要な時があります。

とは言うものの、そのさじ加減は難しくて、こっちを立てれば、あっちが立たず、、、みたいなところがあるのも事実。

最終的には私の「人間性」と言われれば返す言葉もないので、これからも精進させて頂きたいと思っています。

「価値」を考える。

これまた余談ですが、私は最近、会社を立ち上げました。

その際、会社名、コンセプト、ロゴをとあるベストセラー作家の方が、考え、作成して頂きました。

それに対しては、その方の私に対する「厚意」として提案して頂いたものだったのですが、そのことをブログに書いたところ、

「無料でやってもらったんですか?」

みたいな声を頂戴しました。

「大きなお世話」な話ではありますが、確かに最初は「無料でいい」と言われました。

ですが、すべて出来上がった後、私の方から「有料でお願いします」と申し出たのは、言うまでもないこと。

つまりは会社名とロゴはおそらく一生の付き合いになるもの。

その「価値」に対して「無料」で済ますのは、まず私のためにもなりません。

そして提案してくださった方の「価値」をないがしろにすることにもなります。

私は自分自身の「価値」を軽く見られるのがイヤです。

だからこそ他の人の「価値」を大切にしたいという気持ちも強いのです。

そして「価値」を大切にすることは、あらゆるビジネスの基本だと思うのですが、いかがでしょうか?

共感された方はポチリとありがとうございます!

    ↓  ↓ 

人気blogランキング  


カテゴリー: |―集客戦略・戦術 パーマリンク

「価値」を大切にする への2件のフィードバック

  1. Newman のコメント:

    SECRET: 0
    PASS:
    価値について考えるのは大切だと思います。
    それは物質だけでは無く、自分自身に対してもです。自分の言動が他の人達に自分の価値を示すと思います。例えば常に人の噂、悪口、不満を言っていると”あの人はちょっと。。。”となってしまいますものね。

  2. きんちゃん のコメント:

    SECRET: 0
    PASS:
     有形の「価値」はすぐに判断出来ますが、無形の「価値」は見過ごしがちになってしまうなと感じました。
     今までに軽視していることが多々あるのではと胸に手を当てて見ました。
     気付かせていただきありがとうございます。

コメントは停止中です。