独立奮闘記(19) ~願いを叶える欲張り天使(後編の後編・最終章)~ (2007)

本当に今度こそ最後にします。

では、なぜ、天使にお願いしても叶うこともあれば、そうでないこともあるのか。

その理由は、

「天使はめちゃくちゃ欲張りだから」

なのです。

つまりこういうこと。

天使は確かに頼まれたら動きます。正確に言うと、動くそぶりは見せます。

ただ、天使は人間以上に欲張りで怠け者なので、本当に動きたいと思わなければ動きません。

では、どんな時に動きたくなるのか。

それは単に「効率がいい」ときだけ。

私たち人間だってそうですよね。

時給800円の仕事よりも、1200円の仕事の方が、いいと思いますよね。

もちろん仕事内容にもよりますが、同じ一時間ならば、より高い時給の方が良いに決まっています。

それと同じように、天使も、一回の仕事でたくさんの人を幸せにした方が効率がいいのです。

例えば、私が「天使さん、ベンツちょうだい」とお願いしたとします。

そこで私がベンツを持ったところで誰が幸せになるでしょうか?

せいぜい私とメーカーとヤナセのディーラーくらいでしょ。

いや、今の私ならば、ベンツを持ってもそんなに幸せじゃないかも。

それよりはファミリータイプのライトバンの方が欲しいです。

要するに、天使サイドからすれば、

「もっと効率ええ仕事持ってこんかい!」

ってことなんです。

そんな一人や二人の願いを叶えるためだけに、腰を上げたくない。

もしも「願い」をするのであれば、その「願い」がどれだけの人を幸せにするのかを考えなさいってこと。

では、なぜ私の場合、「100万円ちょうだい」でもらうことができたのか。

強引に解釈するとこうです。

その1か月後、私は結婚式を控えていました。

その100万円がなくても結婚式はできたのでしょうが、実のところ、いろいろ大変でした。

結婚式以外にも、新居の引っ越し代から生活用品、新婚旅行、その他諸々。

人生で一番金のかかる時期の一つだとも言えます。

その100万円のおかげで、何の心配もなく、無事に結婚式を挙げることができたのですが、自分で言うのもなんですが、私たちの結婚式は、実は参列者を感動の渦に包んでしまったのです。

その原因は私の親父がスピーチで泣いたから。

それもあるのですが、いろいろあって、参列者、結婚式会場のスタッフ、調理のスタッフなど、文字通り、会場全体が感動の涙に包まれ、口々に「最高の結婚式だった!」と言われる結婚指揮でした。

その式に関わった人の人数はちょうど100名。

その100名を感動させる、そして幸せのおすそ分けをするために、きっと天使さんは働いてくれたのでしょう。

それ以降、私もこの話をセミナーや講演など、いろんなところでするようになったのですが、その話を聞いてすぐに願いが叶ったという報告をたくさん頂いています。

そしてそのどれもが、自分のエゴや執着ではなく、「誰かを幸せにしたい」という願いが含まれた願望なのです。

・長年心配かけてきた両親のためにも、きちんと就職したい → すぐに就職できました

・お母さんと一緒に暮らすためのマンションが欲しい → すぐにいい物件が見つかり入手しました

・友達と集まってパーティとかできるお家が欲しい → まもなく手に入りました

・たくさんの人に楽しんでもらえる本を出版したい → 実現しました(私)

・結婚することで、とにかく親や友達を安心させてあげたい → 遅まきながら結婚が実現しました

などは私の元に寄せられた声の一部です。他にもあったと思いますが、忘れてしまいました。

ただ、この「~のために」を含む「願望」は確かに「最強の願望」かもしれません。

本当のことを言うと、人は「自分のため」には動けないものじゃないですか?

身を粉にして働いている世のお父さんたちも、「家族のため」だから働けるのではないでしょうか?

松下幸之助さん、本田宗一郎さん、孫正義さんなんかも、国民のため、世界のためという「志」があったから、あれだけの事業ができたのではないでしょうか?

マザー・テレサやガンジーも、「貧しい人たちのため」という信念があったから、歴史に名を残す偉大な人物になれたのではないでしょうか?

「~のため」という願望には「自我」を超えたパワー、言いかえると「宇宙のパワー」が秘められており、そのパワーが願望を実現へと導くのではないでしょうか?

もしも今、あなたが何かの願いを真剣に叶えたいと思っているのなら、それはどこから来た願いでしょうか?

単なるエゴではありませんか? また、他人の自由を奪うような願いだったりしませんか?

だとしたら、きっと天使は微笑んではくれないでしょう。

「今、この願いはどれだけの人を幸せにするのだろうか?」

この質問に、しっかりと答えられるような「願望」が芽生えた時。

その「願望」はまさに天使、そして宇宙のパワーを借りて、実現へと導かれるのです。

以上、話をまとめますと、、

1.とにかく好きなことしましょう、やりたいことやりましょう!

  (つまり他人に決められたものではなく、自分自身の純粋な願望)

2.きちんとお願いしましょう!

  (願望を明確にイメージできるように)

3.多くの人を幸せに巻きこむような願望を持ちましょう!

この3点を満たす「願望」を持つことができれば、もう一度言いますが、きっと「欲張り天使」も動いてくれることでしょう。

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独立奮闘記(19) ~願いを叶える欲張り天使(後編の後編・最終章)~ (2007) への3件のフィードバック

  1. モオガ のコメント:

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    すごくいい感じ♪がします。
    物語があるとないとでは違いますね。
    グッときます。
    ボクもその「天使さん」に会ってみたい。
    深い洞察恐れ入ります。

  2. kaorin のコメント:

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    最高な記事です!!
    そうなんです!そういうことなんですよね!!

  3. かっくん のコメント:

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    え~?!
    なんと人間的な…。
    え~え~??!
    …確かに頼みもしないのに、
    願いが叶わないとショげるするのも、
    おかしな話ではあります。
    承認ありがとうございました。

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