「45分で強い自分になろう」ポール・マッケンナ著

　名著「７日間で人生を変えよう」の続編にあたる。本書も前著と同様、催眠誘導のCDが附属されている。本書活用の手引きとしては、

１．毎日の５分間自身強化トレーニング（５分）
２．自身獲得プログラミングＣＤ（３６分）
３．自分のやりたいエクササイズ（３～５分）

を毎日実践するだけである。

　本書で獲得する一番の効用とはタイトル通り、まさに「自信」である。セルフイメージと言ってもいいかもしれない。

　第一部では「自信をもつ習慣を身につける」として、とにかく「自信」を持つためのエクササイズを手を替え品を替え何度も繰り返す。その集大成が先の「１．毎日の５分間自身強化トレーニング」である。

　自分に対する自信ありげな語りかけ、力強い光景、身体の使い方、そして冒険。とにかく無理やりにでもやってみること。四の五の言わずに、そこがスタートなのである。

　第二部では「成功に向けてやる気を出す」として、目標とそれに伴う行動の大切さを力説する。人は無意識的に心に思ったことを実現するようにできている。それがいかに好まぬことであっても。そしてもしもコントロールできるのであれば、思いをポジティブに向ける、それが「目標」なのである。他のことは考えない。

　それがセットできれば、次は「行動」である。そのためにはまずは逆境の克服。そして毎日の行動管理。それによって確実に目標を達成し、自信に満ちた人生にするのである。

　第三部では「実生活での自信」としてプレゼンテーションやビジネス、恋愛に至るまでの実際上の「自信」を取り扱う。中でも何よりもパワフルなスキルが紹介される。それは、

「本来の自分になろう！」

ということ。まさしく、これに勝るスキルは存在しないのではあるまいか。必ず自分を求めている人は存在する。

　とにかく本書で繰り返し力説されているのが、「自信」を持つための「習慣」である。この「習慣」をつけるために、各章のおいて具体的な事例や、その手順、そしてエクササイズが紹介されている。

　このように「自信」という「習慣」をつけるためには、本書で紹介されている手引きにしたって、毎日実践する「習慣」がまた重要であろう。

　前著と同様に、単なる能書きではなく、すぐに、そして確実に結果を出すための、実践的な手引書なのである。
　

　実は私自身もかなり助けられた口である。