今流行りの「アセンション本」の一つか。ここに書かれてあることが本当かどうかの判断はできない。
ただよくありがちな、2012年に大変革が起こるから、それに気づいて対策をしている人だけが生き残れる、のような煽り口調でない、どこか冷静なところがある種の説得力を与えている。
まず二人の「神秘体験」から話が始まる。まず中丸氏。天皇家の家系にある中丸氏はアラブ首長国連合の国王から招待され、アラビア半島を訪れていたとき、ひとり瞑想中に突然の落雷に眉間を貫かれ、そこから一つの天啓を得たと言う。
デラヴィ氏に言わせると、それはシャーマンの通過儀礼と同じであり、宇宙との融合の儀式であると言う。
一方のデラヴィ氏は、ビジネスに失敗して境地に追い込まれた時、頭上にUFOが現れたと言う。それも9年間毎日。
そのような二人に対して、高次元の存在は地球・人類の将来に対して何がしかのメッセージを送っている。
ある種、表に出ない「裏のメッセージ」。それを「(実は)本当のこと」と無批判に信じ込むのは危険であるが、一概に無碍にもできない気もする。
見方の一つとして、現実世界を相対化する視点を持つことは悪いことではない。
結局何がどうなのかわからないが、例えば5年後にもう一度読むと、闇に光が当てられたように、分かることは分かるようになるのだろうか。
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