■代償の先払い

こんにちは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
今まで何度か「集客支援」をしたことがあります。セミナー、ブログ・メルマガの紹介など。たいていは私がピンと来たものを紹介するものですが、時々、依頼されることがあります。知らない人の場合、ほとんどは無視するのですが、ごくまれに引き受けることもあります。そのまれなケースとは「代償の先払い」があるケース。
事前に私のブログやセミナーをたくさん紹介してくれている。または具体的な報酬による依頼を受けることもあります。その場合は内容を確認した上で、引き受けることもあるし、それだけですごく印象深いので、その後もちょくちょく紹介することがあります。
しかしそうじゃないケースで引き受けたこともあります。一つは「純粋な知り合い」です。ただ、この場合は相手も私のことを紹介してくれるてるケースがほとんどなので、何のためらいもありません。しかし、こんなケースもあります。さほど人間関係はないけども、「この事業に成功したら必ず恩返しします」というもの。
それで引き受けたことが過去に3回(3名)ありました。しかし、その3回とも事業は成功していません。結果とした恩返しも受けていません。言い方悪いですが「与え損」です。ただ、そのこと自体はどうでもいいのです。重要なのは「代償の先払いをしない人は成功しない」ということ。
「成功したら返しますのでお金貸してください」
と言われて貸す人はめったにいない。ベンチャーキャピタリストの中にはそんな人もいるでしょうが、それは貸す相手か事業計画によほど魅力があるのであって、そんなに簡単なわけではありません。お金はないのはわかる、だけどこの人はどんなことがあっても事業を成功させるだろう、なる気迫と計画性があって初めて成り立つ取引。
「応援してください」と言うのも同じで、お金じゃないので損することはないと思われがちですが、私が応援した人が潰れちゃえば、私自身の信用に傷が付きます。そこまで考えずに、しかも代償の先払いをせずに「求める」ことに対して、私はかなり厳しい見方をしています。そもそもそんな人が成功するはずもありません。
同じことは私自身に対しても言えること。何かのお世話になったり、ご支援を頂いたりした場合、なんとしてでも恩返しをする。そのような担保がない場合は、先にお金を払うか、自分ができることを先に与えておく。ややもすると、私自身も相手に甘えてしまうことがあるので、改めて肝に銘じておきたいと思います。


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