■行動力を引き出す修飾語

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
コーチングを有料でスタートしていつの間にか7年目になっていました。必ずしもメインでやっていたわけでないながらも、これまで400名近くセッションをさせて頂き、延べのセッション回数としては、しっかり数えてないものの1,000回を下ることはないでしょう。
資格もないし、正式なトレーニングを受けたわけありませんが、独学ながら自分なりのやり方を持っているつもりです。他のプロコーチの方がどうかはわかりませんが、私は割と「積極的介入」をする方です。
特にこだわるのが「目標」の設定について。これまでの経験上、「目標」には大まかに二通りあるです。それは、なにがしかの「条件」に基づくものかどうか。
例えば「将来に備えて資格を取る」などは、「将来が不安を回避するために」という「条件」が付いた目標です。つまり「不安」や「恐怖」を回避するための「目標」となり、正直、これはあまり達成できません。「不安」や「恐怖」が極めて強すぎる場合は別ですが、ほとんどの場合、なんとなく不安の程度。
「目標」と「行動」とは絶対に切り離すことはできないのですが、不安や恐怖に基づく目標の場合は、行動のエネルギーがなかなか高まりません。ですので、セッションの際、クライアントの「目標」に違和感を感じた場合、「それは本当に望んでいる目標なのですか?」としつこく聞くことがあります。基準は私の「違和感」であって、クライアントの言葉の通りに聞くわけではありません。
そしてその「違和感」は正しい場合がほとんど。「本当に、、、と言われるとそうでもないです」とフィードバックがあり、そこですかさず、「では、『本当に』と言えるような目標はなんですか?」と質問をします。
その瞬間にピンとくる人もいれば、そうでない人もいる。だけど、その質問によって、クライアントは考えるようになります。「本当に、、、と言われたら・・・」、と。
実はたったそれだけの「質問」によって、行動のエネルギーを最大化することが可能となります。
「本当に・・・」
このフレーズはありふれた修飾語のように聞こえますが、使い方によってはかなりパワフルに影響する言葉となります。


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