■タロットができるコンサルタント

こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。
たまたま見たブログの中で、興味深いサービスを発見しました。それは「ブログのコンサルティング」に「タロットカード」を組み合わせるサービスです。どのように活用されるのか分かりにくいのですが、正直、このサービスは「売れない」と思います。
確かに他と「差別化」する上で、「組み合わせ」が効果的な場合もあります。しかし、その「組み合わせ方」を考える必要はあります。例えば、「税理士+司法書士」だと、これはかなりニーズがあります。法人登記する際、ほとんどが司法書士のお世話になると思うのですが、新規で登記した際、そのまま税務も引き受けてくれるようなところであれば、それだけで差別化できます。
それ以外にも、
「税理士・会計士+中小企業診断士(経営コンサルティング)」
「行政書士+中小企業診断士」
「コーチング+中小企業診断士」
「ブログコンサルティング+SE」
「タロットカード+姓名診断」
「カラーセラピー+タロットカード」
「コーチング+デザイン」 
(「コーチング」はたいてい何にでも組み合わせ可能))
など、いろいろあるにはあります。大まかに分けると、「右脳系」と「左脳系」になるのでしょうが、相性としてはやはり「同系統」が良いように思います。
ちなみに私の知人に、資金調達を専門とする経営コンサルタントがいらっしゃるのですが、その方はなんとタロットカードの達人でもあり、これまで3,000人くらい占ってきたそうです。しかし、表向きのプロフィールにタロットのことは書かれてありません。
これは実際に申し込む側に立てばすぐわかること。例えば「ブログコンサルティング」と「タロットカード」が組み合わされてたらどう思うでしょうか。おそらく意図としては、ブログの方向性やデザインにタロットを活用するのでしょうが、私はいかにタロットが優れていたとしても、ブログの方向性には使って欲しくないと思います。
「資金調達」に「タロット」が組み合わされた場合はどうでしょう。とんでもないですよね。もし、これがとんでもない組み合わせだと思わなかったら、コンサルティング業は絶対に向いてないでしょう。
クライアントが求めたい結果はほとんどが一つです。本来であれば肩書きなどもどうでもいいのですが、仕事をお願いする場合は、よっぽどの紹介でもない限り、普通は肩書きで入ります。
もしも「ブログコンサルティング」を売っていきたいのであれば、そのための「専門性」と「実績」が重要。もしも「実績」がないのであれば、とことん「専門性」を高めてアピールする必要があります。むしろ専門外のことは書かない方がよい。
「何でもできますは、何もできないと同じ」とよく言われますが、コンサルティングに限らず、買う側に立てばすぐにわかります。ケーキを買いたい時、「ケーキしか売ってません」というお店と、「ケーキもお総菜も売ってます」というお店では、どちらを買いたいと思うでしょうか。
同じように「ブログしか教えられません」とか「タロットしかできません」という人と、「ブログコンサルもタロットもできます」ならば、どちらにお願いたいと思うでしょうか。まずは「買う側」に立てばわかることなんですよね。またはわからなかったら人に聞くもの重要。中途半端を組み合わせても決してプラスにはなりません。「~しか」であっても、専門性が高く、実績が多ければ、それだけで十分に売れるんです。


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