■法律家はブログをやるべき

こんにちは、石田久二です。本日4つ目の投稿です。Facebookをやめると時間が有効活用できますね(笑)
先日、法務関係の人と雑談をしていたのですが、昨今、日本でも弁護士や司法書士になる人が増えていて、すでに飽和状態であるそうです。司法試験に合格したばかりの弁護士のタマゴの人が就職する事務所もなく、場合によってはほとんど経験のないままに開業してしまう人もいるそうです。
そうなると、当然のこと、弁護士の優劣に開きが出てくるし、社会全体の弁護士の質が相対的に下がってしまうことは明らかです。ですので、できればもう少し門戸を狭くして、弁護士(及び司法書士・行政書士)の質を上げていく必要があるとの意見もあります。
しかし私個人的には法のプロパーが増えることに大賛成です。それはあくまで「市民」の立場として。やっぱり一般の人にとって、弁護士や司法書士に「相談」することは、どちらかと言うと敷居の高いこと。弁護料はもちろん相談料の相場だって知らない人がほとんどですし。
世の中は最終的には「法」を見方につけた者が勝ちます。しかし悲しいかな、被害にあうのはいつも善良な市民の方で、いわゆるヤ〇ザまがいなど、人道的には許しがたき人たちが、「法」を味方につけて多くの人を陥れているのが現状です。
先日、嫁と話をしていた時、なんと「内容証明」なる言葉を知らないことが判明しました。ただ、そんな人は決して少なくないのではと思います。確かに普通に生活していたら「内容証明」を受け取ったり、送ったりすることはありませんから。
通常、「内容証明」が有効なのは、クーリングオフによって商品をキャンセルする時など。通常、○日以内にその旨を伝えたらキャンセルが成立するはずですが、後々、「聞いていない」と言われたらおしまいです。泣き寝入りするしかありません。こんな時に若干の費用はかかりますが、「内容証明」が有効となります。
だけど、普通に暮らしていたらその程度のことさえも知らない人が決して少なくない。と言うことは、その他諸々の「社会の仕組み」など知ろうはずがありません。すると困った時は泣き寝入りするしかないのか。
決してそんなことはありません。ここでちょっとした「法」の仕組みを知っているだけで助かることが世の中にはゴマンとあります。善良な市民は、単に法の専門家に相談することを知らないだけで、泣き寝入りするか、さらにはもっともっと悲惨な目にあってしまっています。
そんな時、気楽に相談できる町の法律屋がいればどれだけ心強いでしょうか。そして今ではインターネットがあります。はっきりしたことは言えませんが、実際にはちょっとしたアドバイスで解決するような相談事がほとんどで、裏組織ときったはったするようなケースは極めて稀でしょう。
そこで、インターネット、例えば「ブログ」でちょっとした法務の実際を書かれていたり、気楽に相談できる窓口を接しているだけで、おそらく多くの人が泣き寝入りすることを防げるのではと思っています。
ですので、司法試験に合格したばかりの法務のタマゴの人たちは、ぜひぜひブログを始めて、身近な相談相手になって頂きたいと思う次第です。その方がお互いにとっていいですもんね。


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