断捨離

こんにちは、石田久二です。
最近、「断捨離」なることばをよく聞きます。ウィキペディアによると
「ヨガの「断業」、「捨行」、「離行」という考え方を応用して、人生や日常生活 に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え。単なる片づけとは一線を引くという。」
ということだそうですが、今、とても流行っているようですね。ただ、これに類する考え方や本や少なくなく、例えばカレン・キングストン女史の「スペースクリアリング」などがそう。「断捨離」がヨガが元になっているのに対して、「スペースクリアリング」は風水が元になっている。
ま、私はここで「断捨離」についてあれこれ批判しようと言うのではなく、何が秀逸かというと、やっぱりそのネーミングです。
実は大衆というものは、その「中身」ではなく、「名前」を買うのが実際であることを端的に示した例。似たようなのはたくさんあるのですが、例えば「婚活」なんてのもそう。「結婚活動」の略ですが、今となっては「婚活」という名前自体が独り歩きしてマーケットと結びついています。
そもそも「結婚活動」なんてのは、お見合いや合コンに始まり、今までずっとあったものです。ですがこれに「婚活」という名前をつけるだけで、何か特別なことのように思えてしまい。そこにお金を注ぎこむようになる。
「草食男子」なる言葉もそう。自分から告白できないなよっとした男性などは、今に始まったことではありません。私の世代にもたくさんいたし、それ以前にも珍しくない。逆に積極的な女子のことを「肉食女子」と呼ぶそうですが、それとて今に始まったことじゃありません。
他には「ホ・オポノポノ」なんてのも典型。言うなれば「言霊」の話であって、それも昔からあったこと。そこに特別なマントラが紹介されているわけではなく、「ありがとう」「あいしてる」「ごめんなさい」「許して下さい」なる言葉を使いましょう、、、という内容。斎藤一人さんの「天国言葉」も似たようなもの。
ここでもやはり名前がとても秀逸。「ホ・オポノポノ」なんて神秘的な名前を付けられたら、いかにもキキそうじゃないですか。
今、「断捨離」がブームだそうですが、ブームはいつかは去るもの。だけど、そこで去るブームとは名前が去るだけで、中身は別の名前にとって代わって受け継がれていくものでしょう。
売れるには中身はもちろんですが「名前」が大切。名前で損している商品もあれば、大いに得している商品だってある。いかにいい名前をつけるか。それを専門としている人たちのことをコピーライターと言います。一言で大衆の心をつかむ専門家。すごいと思います。


カテゴリー: |―ミルトンモデル パーマリンク

断捨離 への4件のフィードバック

  1. はっはっは のコメント:

    SECRET: 0
    PASS:
    「ホ・オポノポノ」
    を、初めて聞いたとき、
    「ナニそれ?珍獣?」って思ったのは、
    ・・・たぶんうちだけやろーな。w

  2. 石田久二 のコメント:

    SECRET: 0
    PASS:
    >はっはっはさん
    私も似たようなものです・・・

  3. kaorin のコメント:

    SECRET: 0
    PASS:
    ディスカウントストアで在庫処分品が安く売られていた。
    ベトナム国が、少し取りざたされ始めた頃。
    ポッ〇の「ベトナムコーヒー」 200ml 19円。
    安いからと試しに何本か買ってみたら、激ウマ!!
    慌ててたくさん大人買い。
    ネーミングで大失敗の典型です!!
    (でも、確かに絶妙な苦さと甘さ。表現するならやっぱりベトナムコーヒーなんですけど。
    ちょっと時代が早かった。^^;)

  4. 石田久二 のコメント:

    SECRET: 0
    PASS:
    >kaorinさん
    ありますよね~

コメントは停止中です。