つんくさん

今から書くのは伝わるかちょっと自信ないです。。。わかる人にはわかるでしょうが。


「モーニング娘。」を輩出したハロプロ系の番組を見ていた時のこと。ハロプロ系じゃなくて、普通のバラエティだったかもしれませんが、モー娘の誰かが出演していました。そこで気になったのが、プロデューサーである「つんく♂」のことを話題にする時、

「つんくさん」

って発音してるんです。わかりにくいでしょ、やっぱり。ここでの発音はノンイントネーションの「つんくさん」ですが、普通に発音したら「ツんく」と「ツ」にアクセントがつきますよね。同じようなのに、

「いのきさん」

ってのもあります。小川直也など猪木内部の人たちがアントニオ猪木のことを呼ぶ際、「イのきさん」と言わずに、なぜか「いのきさん」とノンイントネーション。ちなみに私の母校の先輩に元プロ野球選手の「清原」や「桑田」がいるのですが、例えば「清原」の名を呼ぶ時、普通は「キよはら」と「キ」にアクセントがつきますよね。


だけど同じ卒業生の中には、なぜ「きよはらさん」とノンイントネーションで呼ぶことがあるのです。これらの現象からわかることは、

「うちわの年上のことを外で呼ぶ時はノンイントネーションのさん付け」

って約束があるようなのです。暗黙裡に。では、ちょっと聞いてみたいのですが、もし私と同じ卒業生が清原本人の前で呼び掛ける時、どうするか。私は「清原」とは呼び捨てせずに、「キよはらさん」と呼ぶと思います。と言うか、それが普通。


つんくや猪木にしても、きっと本人を目の前にしては「ツんくさん」や「イのきさん」と呼ぶと思うのです。それが自然だから。でも、外でその人たちのことを呼ぶ時はなぜかノンイントネーションになります。それはおそらく「自分たちはうちわの人間だ」ってことをアッピールするための言語習慣だと思うのです。


例えば私が「つんく」のことを「ツんくさん」と呼んだとしても、「つんくさん」とは決して呼びません。私のヨメは福山雅治のことを「フくやまさん」と呼ぶことがありますが、それは「さん付け」すること自体が愛称の一つとして定着しているからなんでしょう。「さかなくん」のことを「さかな」と呼び捨てしないのと同様。


ただ、ヨメが「フくやまさん」と言ったとしても、「ふくやまさん」とノンイントネーションで呼んだら違和感ありありです。


「清原」の話ですが、私は清原本人とは何の面識もありません。私が中一の時に高三だったので校内では何度か見かけました。と言うか、小学校の頃から見かけてました。近くに住んでいたので。だけど私が「清原」のことを話題にする時は、「(元プロ野球選手の)キよはら」と呼んで、決して「きよはらさん」とは言わないでしょう。


卒業生の中に「きよはらさん」と呼ぶ人が多いのは、面識がなくても、「オレは清原と同じ高校やで」的アピールをしたいだけなんでしょう。
それはともかく「イントネーション」によって、人間関係の心的キョリが読み取れるのは、なかなか興味深いです。


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