応募の恐怖

目標達成・願望実現出来ない人の特徴の一つとして、「実現に対する恐怖」ってのがあるケースをよく見かけます。
年収を上げたい、資格を取りたい、結婚したい、恋愛したい、、、など様々な「願望」があって、確かにその願望を素直に認めて、目標に向かって実行している。だけど、仮にいいところまで行っても、土壇場でつまづくことがある。
これはいわゆる「応募の恐怖」によく似ています。「応募の恐怖」とは今、私が考えたものですが、このような実体験があるのを思い出しました。2009年12月に初めての著書を出版したのですが、具体的なアクションに移ったのは、その年の8月のこと。
それまでいろんな準備はあったものの、実は原稿も企画もとっくの昔に用意出来ていました。その時点で重要なのは、実際に出版社に企画を提出すること。もしくは出版社を紹介してもらうこと。私の場合は後者を行ったのですが、そのように覚悟するまでに大きな葛藤がありました。
どのような葛藤であり、恐怖なのか。つまり「企画を出して断られたらどうしよう」という恐怖です。結果的には受け入れられて出版できたのですが、それまでは確かに「応募の恐怖」があったように思います。
このような恐怖を持っている人は決して少なくないでしょう。本の企画であれ、セミナーのコンテンツであれ、何かを開発したとします。しかし、開発しただけで世に出さなければ、それは存在しないのと同じこと。だけど、仲間内では「これは、すごいよ」と大口を叩きます。
「だったら、応募しろよ」と言いたくなるのですが、いっこうにその気配を見せません。つまりその人は「これは、すごいよ」と大口を叩くことで満足しながら、「応募の恐怖」に苦しめられているだけなのです。
公認会計士の試験を受けようと思う人は多いです。日本で三番目に難しい国家試験であるにもかかわらず(医師試験、司法試験に次ぐ)、受験数及び予備軍はとても多いです。しかし、合格する人は本当にわずか。
合格率が低いのは、実際に難しいのもありますが、中にはそもそも受かる気がない人もいます。つまり「公認会計士を受験する」という「ラベル」そのものに満足をして、それを手放そうとしないこと。そのラベルに完全に依存している状態です。
結婚や恋愛でもそう。いいところまで行くのに、なぜか最後まで決まらない。これは「結婚(恋愛)して幸せじゃなかったらどうしよう」との恐怖がブレーキをかけているのです。そして「恋愛未満」で満足してしまう。
このような「応募の恐怖」から逃れるにはどうすればいいのか。実は簡単なことです。それは「目標そのものを目標にしない」ってことで手放せます。
つまり「公認会計士」であれば、本来の目標は「公認会計士になること」ではなく、なった後の方が大切。会計士になって何をしたのか、どんな貢献をしたいのか。その方がはるかに重要。
結婚についても、結婚そのものが目標になるのではなく、結婚してどんな人生を描きたいのか。結婚の先の人生の方がはるかに重要。
その「先の目標」のことを「メタ・アウトカム」と言うのですが、それを設定するだけで、その前の目標は案外簡単に達成してしまうことがあります。
私のケースについても、出版そのもが目標ではなく、出版によって何がしたいのか、の方が大切である。そのことに気がついたからこそ目標を達成できたと言えるでしょう。
「月収100万円」という目標があったとします。大切なのは「月収100万円」そのものでなく、その月収に達して何がしたいのか。その先のことを常に意識するだけで、案外簡単に目標は達成できてしまいます。
まずは「応募の恐怖」の存在を認めて、「メタ・アウトカム」を設定する。それだけで「目標達成・願望実現」までの距離がぐんと縮まります。


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応募の恐怖 への2件のフィードバック

  1. つーかー のコメント:

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    ありがとうございます(*^o^*)

  2. 石田久二 のコメント:

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    >つーかーさん
    どういたしまして!

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